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鳴弦の儀

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明仁親王誕生時に行われた読書鳴弦の儀奉仕員(左より市村瓚次郎有馬良橘大給近孝辻善之助松浦靖細川立興

鳴弦の儀(めいげんのぎ)は、を使用した日本儀礼のひとつ。弦打の儀(つるうちのぎ)とも呼ばれる。

概要

弓にをつがえずに弦を引き、音を鳴らすことにより気を祓う魔除けの[1]儀礼。魔気・邪気を祓うことを目的とする。後世には高い音の出る鏑矢を用いて射る儀礼に発展した。鏑矢を用いた儀礼は蟇目の儀(ひきめのぎ)と呼ばれる。

起源

鳴弦の儀が始まったのは平安時代と言われる。元々は誕生儀礼として始まり、次第に夜間の警鐘及び滝口武者の名対面の時、天皇の日常の入浴時(蔵人が担当する)、主の病気祓い、不吉な出来事が起こった際など幅広く行われるようになった。

脚注

  1. ^ ここの表現を「退魔」としている文献等もあるようであるが、「退魔」という語が日本語において近代以前に一般的であったとみなせるような証拠はない。

参考文献

  • 安食天恵『神ノ国現レマセリ-古神道による日本復活』たま出版、2002年。ISBN 978-4812700594 
  • 川村裕子『王朝生活の基礎知識 古典のなかの女性たち』KADOKAWA / 角川学芸出版角川選書〉、2005年。ISBN 978-4047033726 

関連項目