シュコダ24Tr
シュコダ24Tr シュコダ24Tr イリスバス | |
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基本情報 | |
製造所 |
シュコダ・エレクトリック イリスバス(車体) |
製造年 |
2003年(試作車) 2004年 - 2014年(量産車) |
製造数 | 285両 |
主要諸元 | |
電気方式 |
直流600 V、750 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 65 km/h |
車両定員 |
着席30人 定員199人 |
車両重量 | 11.5 t |
全長 | 11,990 mm |
全幅 | 2,590 mm |
全高 | 3,500 mm(集電装置含) |
床面高さ | 320 mm(乗降扉付近) |
主電動機 | Škoda 7ML 3350K/4誘導電動機 |
主電動機出力 | 210 kw |
歯車比 | 9.82 |
出力 | 210 kw |
制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。 |
シュコダ24Tr(チェコ語: Škoda 24Tr)は、チェコのシュコダ・エレクトリックが開発したトロリーバス車両。車体の製造はイリスバス(現在:イヴェコ・バス)が手掛けており、シュコダ24Tr イリスバス(Škoda 24Tr Irisbus)と呼ばれる事もある[1][2][3]。
概要
[編集]シュコダグループの企業であるシュコダ・エレクトリックは2000年代以降、バスやトロリーバスの製造を手掛ける国内外の企業と契約を結んだ上で、それらの企業が手掛ける車体を用いた新型トロリーバス車両の生産を実施している。その中で最初に生産が実施されたのが、イリスバス(現:イヴェコ・バス)の子会社であったカロサと共に開発したシュコダ24Trである[1][2][6][7]。
全長12 mの2軸バスで、乗降扉付近の床上高さを320 mmに抑えているノンステップバスである。主電動機はシュコダ製の誘導電動機、制御装置は同じくシュコダが開発したIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御方式のものが用いられるほか、電力を回収可能な回生ブレーキも搭載されている。大半の電気機器は屋根上のボックス内に収納されており、メンテナンスの容易化が図られている。また、顧客からの要望に応じて、非電化区間でも走行可能なようディーゼル発電機や充電池を搭載する事も可能である[1][2]。
使用される車体は製造年代によって異なり、試作車および2004年から2005年にかけて製造された量産車はイリスバスが開発したシティバス(Citybus)、同年以降は後継モデルのシテリス(Citelis)の同型の車体が用いられている。また、後者については2007年以降サスペンションをリジッドアクスル式からフロントスイングセミアクスル式に変更しており、低床部分の通路の幅が広く取られている[2][8]。
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シティバスの車体を有する車両(ズリーン)
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シテリスの車体を有する車両(マリアーンスケー・ラーズニェ)
運用・導入都市
[編集]2003年9月に試作車が落成し、各都市での試運転を経て翌2004年以降量産車両がチェコをはじめとする世界各国へ導入された。ただし2022年現在、一部都市では試作車を始め廃車が始まっており、プラハ(プラハ・トロリーバス)など別の都市への譲渡が実施された車両も存在する。以下、シュコダ24Trが導入された都市を記す[2][4][5]。
シュコダ24Tr 導入都市一覧 | ||||
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導入国 | 都市 | 車体 | 導入車両数 | 備考 |
チェコ | プルゼニ (プルゼニ・トロリーバス) |
シティバス | 7両 | [9] |
シテリス | 16両 | |||
ズリーン オトロコヴィツェ (ズリーン/オトロコヴィツェ・トロリーバス) |
シティバス | 12両 | [10] | |
シテリス | 12両 | |||
マリアーンスケー・ラーズニェ (マリアーンスケー・ラーズニェ・トロリーバス) |
シティバス | 2両 | [11][12] | |
シテリス | 5両 | |||
テプリツェ (テプリツェ・トロリーバス) |
シテリス | 7両 | [13] | |
イフラヴァ (イフラヴァ・トロリーバス) |
シティバス | 1両 | [14] | |
シテリス | 5両 | |||
パルドゥビツェ (パルドゥビツェ・トロリーバス) |
シテリス | 6両 | [15] | |
ラトビア | リガ (リガ・トロリーバス) |
シテリス | 150両 | |
ルーマニア | ティミショアラ | シテリス | 50両 | |
スロバキア | プレショフ (プレショフ・トロリーバス) |
シテリス | 7両 | |
ウズベキスタン | ウルゲンチ (ウルゲンチ・トロリーバス) |
シテリス | 9両 |
ギャラリー
[編集]チェコ
[編集]その他
[編集]関連車両
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “ŠKODA 24 Tr IRISBUS”. ŠKODA ELECTRIC s.r.o., Irisbus, KAKOSA. 2022年2月21日閲覧。
- ^ a b c d e f Martin Harák 2015, p. 78-80.
- ^ a b Martin Harák 2015, p. 140.
- ^ a b “Roster Škoda 24Tr Irisbus Citybus”. Urban Electric Transit. 2022年2月21日閲覧。
- ^ a b “Roster Škoda 24Tr Irisbus Citelis”. Urban Electric Transit. 2022年2月21日閲覧。
- ^ Martin Harák 2015, p. 20.
- ^ Marcin Połom; Bohdan Turżański (2011-4). “Doświadczenia Solaris Bus & Coach w produkcji trolejbusów”. TTS Technika Transportu Szynowego (Instytut Naukowo-Wydawniczy "TTS" Sp. z o.o): 45-46 2022年2月21日閲覧。.
- ^ Radek Kapr (2008). “Výroba trolejbusů ve ŠKODĚ ELECTRIC a.s.”. Městská doprava 2: 18.
- ^ “PMDP - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ “DSZO - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ “MĚSTSKÁ DOPRAVA Mariánské Lázně - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ “MĚSTSKÁ DOPRAVA Mariánské Lázně - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ “Arriva City - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ “Autobusy Jihlava”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ “DP města Pardubic - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月21日閲覧。
- ^ Martin Harák 2015, p. 80-81.
- ^ Škoda Electric s.r.o.; Irisbus; Karosa (21 February 2022). SKODA 25Tr IRISBUS (PDF) (Report).
参考資料
[編集]- Martin Harák (2015-11-10). České trolejbusy historie a současnost, typy, technika, provoz. Praha: Grada Publishing a.s.. ISBN 978-80-247-5552-6