七大恨
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七大恨(しちだいこん、満州語:ᠨᠠᡩᠠᠨ
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ᡴᠣᡵᠣ、転写:nadan amba koro)は、天命3年(1618年)に後金の建国者ヌルハチが示した檄文。ヌルハチはこの「七大恨」を掲げて明との戦争へと突入した。
七大恨の要旨は、以下の通りである。
- 第一、明朝は、理由もなくわが父と祖父を殺害した。
- 第二、明朝は、お互いに国境を越えないという女真との誓いを破った。
- 第三、明朝は、越境者を処刑したことの報復として、使者を殺して威嚇した。
- 第四、明朝は、われらとイェヘ(葉赫)の婚姻を妨げ、女をモンゴルに与えた。
- 第五、明朝は、耕した土地の収穫を認めずに、軍をもって追いやった。
- 第六、明朝は、イェヘ(葉赫)を信じて、われらを侮った。
- 第七、明朝は、天の意に従わず、イェヘ(葉赫)を助けた。
七つの内容は、相互に重複した内容を含んでいることから、無理に七つ(縁起の良い数)にしたとも考えられている。この檄文を示したのち、ヌルハチは明とのサルフの戦いへ入った。
参考文献
- 石橋崇雄『大清帝国』講談社選書メチエ、2000年