銭起

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銭 起(せん き、710年?‐780年?)は、中国唐代の詩人。

呉興(浙江省)の出身。(あざな)は仲文。

略歴[編集]

天宝十載(751年)の進士で、校書郎・考功郎中を歴任、大暦年間には太清宮使・翰林学士に至った。

大暦十才子の一人に数えられ、又郎士元とともに「銭郎」と併称される。

今、『銭考功集』十巻が残っている。

詩人としての彼[編集]

代表的作品に、『逢侠者(侠者に逢う)』(五言絶句)、『江行無題』(五言絶句)がある。

逢侠者
燕趙悲歌士 燕趙(えんちょう) 悲歌(ひか)の士
相逢劇孟家 相逢う 劇孟(げきもう)の家
寸心言不尽 寸心(すんしん) 言い尽くさざるに
前路日将斜 前路 日 将(まさ)に斜めならんとす


江行無題
咫尺愁風雨 咫尺(しせき) 風雨を愁う
匡廬不可登 匡廬(きょうろ) 登る可(べ)からず
祇疑雲霧窟 祇(た)だ疑う 雲霧の窟(いわや)
猶有六朝僧 猶お六朝(りくちょう)の僧有らんかと


出典[編集]