運命の輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ウェイト版タロットの運命の輪
マルセイユ版タロットの運命の輪

運命の輪(うんめいのわ、:Wheel of Fortune, :La Roue de Fortune)は、タロット大アルカナに属するカードの1枚。

カード番号は「10」。前のカードは「9 隠者」、次のカード(11)はウェイト版が「正義」、マルセイユ版が「」。

カードの意味[編集]

正位置の意味
転換点、幸運の到来、チャンス、変化、結果、出会い、解決、定められた運命。
逆位置の意味
情勢の急激な悪化、別れ、すれ違い、降格、アクシデントの到来。

アーサー・エドワード・ウェイトタロット図解における解説では「幸運・転機・向上」を意味するとされる。

カバラとの関係[編集]

ヘブライ文字はカフ(כ)、ただし複数の異説がある。「黄金の夜明け団」の説ではケセドとネツァクのセフィラを結合する経に関連付けられている。

占星術との対応[編集]

以下のような諸説がある。

寓画の解釈[編集]

タイトル通り「運命対自由意志」を提示している。輪は周期性・永続性の象徴とされる。マルセイユ版タロットでは輪に絡まるようにして2匹の動物が、輪から独立した台座の上に1体の生物が確認できる。通説として、輪の右側(上を向いている方)の動物はアヌビスとされ、転じて善玉と解釈される。対して輪の左側(下を向いている方)の動物はテュポンとされ、転じて悪玉とされる。2体の動物の向きから輪は左回転を行っているものと思われ、吉と凶は変則的でありながらも規則的に訪れることを暗示している。輪の回転を操るかのように鎮座する黒色の禍々しい生物は、一見すると悪魔との関連を想像させるが、ライオンの胴体、人面の頭、大きな羽といった外見に加え、黄金の冠が神聖な力を示すことからスフィンクスと解釈されるのが一般的である。

ウェイトによるウェイト版タロットでは、輪の周囲を四大元素を司る天使が囲んでいる様子が描かれている(この天使達は「世界」に向けて勉強中である)。輪の頂上の生物もはっきりスフィンクスとして描かれている。また、輪の中の文字は様々に読むことができ、時計の12時の位置から90度ずつ時計回りに読むと「TARO(T)」(タロット)、反時計回りに読むと「TORA」(女教皇が持っていた書物の名前と一致)、6時の位置から時計回りには「ROTA」(輪の意味)と読め、さらに各ラテン文字の間にあるヘブライ文字は左上から反時計回りに読むと「יהוה」(ヤハウェ)となる。

脚注[編集]

  1. ^ スニー・イデルスの説。フォマローもこれに従う。
  2. ^ 「黄金の夜明け団」では「運命の輪」を乙女座とする伝統的な説を捨て、新たに木星をあてはめた。そのため星座の配列が乱れ、8番と11番の入れ替え説が出てくる原因となった。
  3. ^ かつて海王星までしか発見されていなかったがその外側の惑星の存在が予測されていた時代、「輪」のカードを未発見の新惑星(海王星の外側をめぐる惑星)にあてる説があった。
  4. ^ 日本の辛島宜夫は天王星を主とした上で木星も加えた。天王星説はC・C・ザイン、木星説は「黄金の夜明け団」と同説である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]