踊せんべい

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踊せんべい(おどりせんべい)は、京都府福知山市の名物菓子(干菓子)。原材料は小麦粉(特上薄力粉)、砂糖(上白糖)、丹波産鶏卵に国産完熟生蜂蜜を加え、独自の製法でこね慎重に焼き上げた踊り提灯(ちょうちん)型のせんべい[1]

発祥は1920年(大正9年)、千切屋(ちきりや)の初代店主が試行錯誤の末、素朴で優雅な福知山音頭と踊りを味覚で表現しようと考案したものとされる[2]

特徴[編集]

  • 踊せんべいには、福知山踊かさねの他にも、由良川大江山を背景に、デフォルメされた明智光秀のイラストを描いた光秀せんべいなど、いくつかの派生商品がある。光秀せんべいは「一子相伝で受け継いできた伝統を大切しながらも、新しく喜んでもらえるものを」と、4代目の足立大介が考案した。イラストは市内在住の若手イラストレーター菊地尚子が担当。福知山駅観光案内所などでも販売されている。

歴史[編集]

踊せんべいは1920年、千切屋の初代店主である初代秀雄が考案。全国を行脚しながら研究を重ね、職人2名、弟子2名とともに製造した[3]。 1934年(昭和9年4月)、第2回全国菓子大共進會 壹等賞金牌授与[4]

1938年(昭和13年10月)、全国菓子共進會 一等金賞牌授与。

1945年(昭和20年)、2代目当主である雄三が踊せんべいの技術を受け継ぎ、福知山駅構内にて販売開始。

1969年(昭和44年11月)、第3回日本商工殿堂表彰大会にて内閣総理大臣 佐藤栄作より名誉総裁賞授与[5]

1975年(昭和50年)、3代目当主である修一が踊かさねなどを考案。

2012年(平成24年)、4代目当主の足立大介が現在に至るまで、踊せんべいを継承している。

1977年(昭和52年2月)、第19回全国菓子大博覧会 名誉大賞授与。

1994年(平成6年4月)、第22回全国菓子大博覧会 大臣栄誉賞授与。

1998年(平成10年5月)、第23回全国菓子大博覧会 特別功労賞授与。

備考[編集]

  • 2022年(令和4年)11月8日、9日に福知山上で行われた第35期竜王戦[1]第4局での、藤井聡太竜王と挑戦者の広瀬章人八段の「勝負めし」「おやつ」「ドリンク」候補をまとめた「竜王戦福知山城対局メニューブック」[6][7]に粒あんを踊せんべいで包んだ福知山踊かさねが掲載された。
  • 2022年5月26日から6月6日まで全国のユニクロの店舗(一部を除く)とユニクロ公式オンラインストアで開催された感謝祭のプレゼント企画商品に、京都府代表の銘菓として「ちきり屋」の踊せんべいが選ばれ、踊せんべい2袋を感謝祭の小箱に入れて配られた。[8]
  • 2022年9月1日から11月30日まで羽田空港内で名産品などを販売する「ANA FESTA」に福知山の特設ブースが設けられ、「ちきり屋」の踊せんべいも出店した。[9]

脚注[編集]

  1. ^ 踊りせんべい・光秀せんべい”. 千切屋. 2022年11月24日閲覧。
  2. ^ 【創業102年】福知山名物 踊りせんべい”. さとふる. 2022年11月24日閲覧。
  3. ^ ちきり屋・踊せんべいの歴史”. 千切屋. 2022年11月30日閲覧。
  4. ^ 受賞歴”. 千切屋. 2022年11月30日閲覧。
  5. ^ 受賞歴”. 千切屋. 2022年11月30日閲覧。
  6. ^ 竜王戦福知山城対局メニューブック完成!勝負めし・おやつ・ドリンク全30品”. いがいと!福知山 (2022年10月31日). 2022年11月24日閲覧。
  7. ^ 竜王戦は盤外でも注目 勝負めし・スイーツが話題に”. 両丹日日新聞 (2022年11月10日). 2022年11月24日閲覧。
  8. ^ ユニクロが店舗で「踊せんべい」配布 感謝祭で京都府代表銘菓として”. 両丹日日新聞 (2022年5月27日). 2022年12月1日閲覧。
  9. ^ 羽田空港で福知山の食と魅力をPR ANAと連携”. 両丹日日新聞 (2022年8月26日). 2022年12月1日閲覧。