見える化

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見える化(みえるか)とは、企業活動における活動実態を具体的に分かるようにすることである[1]

企業活動の分野以外でも、「見える化」という表現が用いられることがある[2][3]

「見える化」という表現は使わず、「可視化」と言い換えられることもある[4]

トヨタにおける原義[編集]

「見える化」という表現はトヨタ自動車による業務の改善活動の観点において初めて登場した[5]。それに触れている2006年度の年頭所感[6]の英訳では「見える化」を「問題を見つけ出し、明るみに出す」と表現している[7]

トヨタ生産方式では工場の生産ラインで作業工程を横軸とし、工程異常、品質チェック必要、処置中などの状態ランプを縦軸とするアンドンと呼ぶ表示パネルを設けている[8]

ビジネスにおける意味[編集]

見える化とは、製造、営業、経営など現場の問題の早期発見・解決・予防に役立てるために、対象作業についての情報を表現し組織内で共有させることをいう。

業種により適用方法は異なるが、一般的には問題や課題を認識するために利用される。


広義の意味での見える化[編集]

情報公開を行うことを指して、「見える化」が使われることがある[9][10]

医療分野を例に取ると、「治療後5年後生存率」といった診療の質の見える化、医療過誤の見える化、医療費・診療報酬の見える化、医療研究費配分の見える化、治療法や患者の会の情報がマスコミに取り上げられることによる見える化、病床必要数の見える化など、さまざまな場面で使われている[要出典]がん医療においても、「がん医療の質の"見える化"」という表現が使われている[11]

脚注[編集]

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  1. ^ 見える化”. コトバンク. 2018年10月23日閲覧。
  2. ^ 松本 清「分析機器と「見える化」」、『化学と生物』第55巻第9号、日本農芸化学会、2017年8月20日、 581-582頁、2018年10月23日閲覧。
  3. ^ 藤井 昌弘 (2014年2月12日). “第27回 医療にも「見える化」が必要”. 大塚商会. 2018年10月23日閲覧。
  4. ^ 磯波 (2017年12月11日). “「業務と情報と〇〇」業務プロセスを可視化する3要素”. YDC. 2018年10月23日閲覧。
  5. ^ 宮崎 洋、佐々木 康浩、前間 孝久、木村 孝、魚住 剛一郎「「見える化」実践のポイント」、『所報』第47巻、三菱総合研究所、2008年10月21日、 134-155頁、2018年10月23日閲覧。
  6. ^ 渡辺 捷昭 (2006年1月1日). “年頭所感”. トヨタ自動車. 2018年10月23日閲覧。
  7. ^ 渡辺 捷昭 (2006年1月1日). “New Year's Greetings from Toyota President Watanabe” (英語). トヨタ自動車. 2018年10月23日閲覧。 “We will also use the principle of genchi genbutsu, or "going to the source" to evaluate our strengths and weaknesses, identifying problems and bringing them to the foreground.”
  8. ^ 目で見る管理とアンドン【トヨタ生産方式基礎講座 中級編:第8章】 - カイゼンベース
  9. ^ 「見える化」推進の手引き”. さいたま市 (2011年8月). 2018年10月23日閲覧。
  10. ^ 医療費に関するデータの見える化について”. 厚生労働省. 2018年10月23日閲覧。
  11. ^ 垣添 忠生 (2009年12月4日). “平成22年度診療報酬改定におけるがん領域に関する提案について (PDF)”. 厚生労働省. 2018年10月23日閲覧。

参考文献[編集]


関連項目[編集]