秋田犬保存会

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秋田犬保存会
団体種類 公益社団法人
設立 1953年(昭和28年)5月9日
所在地 秋田県大館市字三ノ丸13番地の1
秋田犬会館
北緯40度16分23.53秒東経140度33分50.62秒座標: 北緯40度16分23.53秒 東経140度33分50.62秒
法人番号 9410005002826
主要人物 会長 遠藤敬
主眼 秋田犬の保護(種の保存)繁殖及びその本質に基づく体型の固定化、諸要素の向上
秋田犬による文化の発展に寄与するとともに、世界の犬種として海外に発展せしむること
活動内容 種の保存のための展覧会等の開催
秋田犬に関する普及・啓発 他
ウェブサイト http://www.akitainu-hozonkai.com/
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公益社団法人秋田犬保存会(あきたいぬほぞんかい)は、天然記念物秋田犬の保護や繁殖などを目的とする公益法人である。元文部科学省所管、通称秋保(あきほ)。

沿革[編集]

大正時代、秋田県の土着犬である秋田マタギをルーツとする犬種の血統が闘犬により乱れたことを憂え、少なくなっていた純血統の犬を保存しようという動きが高まる。1920年(大正9年)、保存運動の高まりを受けて天然記念物指定のため調査が行われるが、闘犬の影響のほか、秋田県内各地で犬の特徴が異なっていたため、指定はいったん見送られる。

1927年(昭和2年)5月に当時の秋田県北秋田郡大館町長である泉茂家によって秋田犬保存会が設立される。1931年(昭和6年)に国内犬種で初の天然記念物指定を受けると、1934年(昭和9年)頃から犬籍登録が実施され、1938年(昭和13年)には秋田犬標準が制定され展覧会が開催されるようになる。しかし太平洋戦争により展覧会は一時中断され、また秋田犬そのものも絶滅寸前の危機的状態に陥る。軍用犬として国内で唯一認可されていたシェパードと交配することで血を繋ぐが、保存してきた秋田犬の血統からは大いに退行してしまう。

戦後、残った少数の秋田犬を元に血統を回復する活動を再開。1947年(昭和22年)から展覧会が再開され、1949年(昭和24年)からは会報「秋田犬」の発行を開始する。1953年(昭和28年)5月、社団法人組織に移行し、全国に支部を増やした。近年はさらに海外支部を設立するなど、幅広く活動している。平成27年5月からは公益社団法人に移行、運営されている。

概要[編集]

目的[編集]

天然記念物秋田犬の保護(種の保存)繁殖ならびにその本質に基づく体形の固定化、諸要素の向上を図り、日本の秋田犬による文化の発展に寄与するとともに世界の犬種として海外に発展せしむるをもって目的とする。

事業[編集]

  1. 種の保存のための展覧会等の開催
  2. 秋田犬に関する普及・啓発
  3. 秋田犬に関する審査員の人材育成
  4. 秋田犬に関する犬籍、犬舎号の登録及び血統書の発行
  5. 各種物品の販売事業
  6. 会員の研修及び募集
  7. その他本会の目的を達成するために必要な事業

支部[編集]

国内51支部と、東北北海道、関東、関東中央、東海北陸、関西、中国四国、中国瀬戸内、九州の8か所に総支部が置かれている。また海外では米国、台湾、イタリア、中国、ロシア、ウクライナに支部がある。

展覧会[編集]

年1、2回の支部展、春季、秋季の年2回の総支部展、本部展が行われ、体高、毛色、骨格など約70の評価項目に基づいて、個体審査と比較審査が行われる。春季本部展は毎年5月3日に本部を置く秋田県大館市の桂城公園で行われ、全国各地から200頭近い秋田犬が集まり、日本一を競い合う。なお、桂城公園と秋田犬会館は国道7号をはさんで隣接しており、橋でつながっている。一般の見学は自由である。

出陳資格[編集]

秋田犬保存会の会員かつ登録犬であること。参加には事前の申し込みが必要である。

出陳区分[編集]

出陳区分は性別ごと、4部門(本部展では6部門)に分かれる。

  • 幼犬の部:6か月以上 - 10か月未満 (本部展は(A)8か月以上・(B)8か月未満)
  • 若犬の部:10か月以上 - 18か月未満
  • 壮犬の部:18か月以上 - 30か月未満
  • 成犬の部:30か月以上 - (本部展は(A)48か月以上・(B)48か月未満)

秋田犬会館[編集]

Japanese Map symbol (Museum) w.svg 秋田犬会館
Akita-Inu-Kaikan 110827.jpg
秋田犬会館前景
施設情報
専門分野 秋田犬関連
管理運営 公益社団法人秋田犬保存会
開館 1977年昭和52年)
所在地 017-0897
秋田県大館市字三ノ丸13-1
位置 北緯40度16分23.53秒東経140度33分50.62秒
アクセス 大館市役所前から徒歩5分
外部リンク 秋田犬保存会・博物室
プロジェクト:GLAM
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1977年(昭和52年)、保存会創立50周年を記念して本部展の行われる桂城公園近くに設立された。1階が本部事務室、2階が会議室で、3階が秋田犬博物室になっており、これは国内の犬種団体で唯一の博物室である。骨格標本、工芸作品、パノラマ展示等、秋田犬に関する幅広いジャンルの資料を展示している。また、日中の館外には保存会会員の犬がおり、実物の秋田犬に会える場となっている。

  • 開館:9:00 - 16:00(8月13日の午後、年末年始は休館)
  • 料金:大人200円、小人100円(30名以上は団体割引有り)

アクセス[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]