秋尾敏
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秋尾 敏(あきお びん、1950年4月29日 - )は、埼玉県吉川市出身の俳人、俳論家。本名は河合章男[1][2][3]。全国俳誌協会会長(5代目)、現代俳句協会副会長。父は俳句結社「軸」を主宰した河合凱夫[3]。
来歴
[編集]1950年、埼玉県吉川町(現・吉川市)に生まれ、千葉県野田市に育つ。埼玉県立春日部高等学校、埼玉大学教育学部国語国文学科卒業、図書館情報大学大学院博士前期課程 、筑波大学大学院博士後期課程修了、修士(図書館情報学)、博士(情報学)。
1971年、「軸」に入会して俳論を連載する[3]。1991年、第11回現代俳句評論賞受賞[3]。1992年「軸」同人。1999年、凱夫の死去に伴い「軸」主宰を継承[3]。元・大妻女子大学社会情報学部非常勤講師、日本女子大学人間社会学部・家政学部非常勤講師、メディア教育開発センター客員助教授。
2018年、『俳句の底力』で第5回俳句四季特別賞を受賞[3][4]。2020年、『ふりみだす』で第75回現代俳句協会賞を受賞[5]。
現代俳句協会副会長[3]、全国俳誌協会会長[3]、千葉県俳句作家協会副会長[3]、野田俳句連盟会長を務めるほか[3]、俳文学会[3]、日本ペンクラブ[3]、日本文藝家協会会員[3]。「西日本新聞」「俳句四季」(東京四季出版)等の選者を務める。現在は千葉県野田市在住、同市の俳句図書館鳴弦文庫館長[3]でもある。
句集に『私の行方』『納まらぬ』『ア・ラ・カルト』『悪の種』『ふりみだす』、評論に『子規の近代』『虚子と「ホトトギス」』『俳句の底力-下総俳壇に見る俳句の実相』がある。
句集
[編集]評論
[編集]- 『子規の近代-滑稽・メディア・日本語』新曜社、1999年
- 『虚子と「ホトトギス」-近代俳句のメディア』本阿弥書店、2006年
- 『俳句の底力 下総俳壇に見る俳句の実相』東京四季出版、2017年
- 『高濱虚子 並に周囲の作者達』講談社文芸文庫、2019年
- 共著『名歌名句辞典』三省堂、2005年
- 共著『展望 現代の詩歌10俳句Ⅱ』明治書院、2007年
- 共著『戦争と文化』桂書房、2012年
- 共著『校注俳諧田ごとの日』俳句図書館鳴弦文庫。2020年
参考文献
[編集]- 松尾正光『続・戦後俳句を支えた一〇〇人 上』東京四季出版、2009年
- 宇多喜代子『戦後生まれの俳人たち』 毎日新聞社、2012年
- 秋尾敏『子規の近代』新曜社、1999年
- 秋尾敏『句集 ふりみだす』本阿弥書店、2019年
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 軸俳句会
- 秋尾敏の俳句世界
- 現代俳句データベース 秋尾敏の俳句
- 全国俳誌協会 - ウェイバックマシン(2015年4月6日アーカイブ分)
- 俳句図書館「鳴弦文庫」