私を泣かせてください

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私を泣かせてください」(伊語Lascia ch'io pianga)は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが作曲したオペラ『リナルド』のなかのアリア。「涙の流れるままに」、「涙の流るるままに」等と訳されることもある。

概要[ソースを編集]

このアリアのオリジナルのメロディはヘンデルの1705年のオペラ『アルミラ(w:Almira)』の弟3幕にサラバントとして使用されたのが初出である[1]。この楽譜はVol. 55 of Chrysanderの81頁に見られる。

3年後、ヘンデルはこのメロディを再使用する。1707年のオラトリオ『勝利の時と真実(Il trionfo del tempo e del disinganno)』 ( 題名はEl tronfo del Tempo e della Veritàとも) の第2部のピアチェーレのアリアに使用したのである。 このアリアは "Lascia la spina"と題され[2] Chrysanderの楽譜では24巻の76頁にこのアリアを見ることができる。 1711年にヘンデルはまたメロディの再使用をする。それがオペラ『リナルド』の第2幕でのアルミレーナのアリアである。この作品が最も成功をおさめた。

劇中でエルサレムのイスラーム側の魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが、敵軍の王アルガンテに求愛されるが愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリアである。

日本では、全音楽譜出版社の「イタリア歌曲集1」や音楽之友社の「イタリア歌曲集I」、「声楽名曲選集 イタリア編I」等の歌曲集に掲載されている[3]日本女子大学の創設者成瀬仁蔵の愛唱歌"O Lord! Correct Me"(おお、主よ、私を正したまへ)は本曲にJ.S.Dwightの英語歌詞をつけたものである[4]。また、テレビドラマ『牡丹と薔薇』のテーマソングとして岡本知高が歌唱したことで有名であり[5]、2015年11月末から2016年1月末に放映された『新・牡丹と薔薇』に於いてもサラ・オレインにより歌唱された。その他にもNHK連続テレビ小説ちゅらさん』の挿入歌として知られている。2013年にWOWOWの連続ドラマ『震える牛』のエンディング曲に使われた。

歌詞[ソースを編集]

Lascia ch'io pianga
mia cruda sorte,
e che sospiri la libertà.
Il duolo infranga queste ritorte
de' miei martiri sol per pietà.

どうか泣くのをお許しください
この過酷な運命に
どうか自由にあこがれることをお許しください
わが悲しみは、打ち続く受難に鎖されたまま
憐れみさえも受けられないのであれば

脚注[ソースを編集]

  1. ^ Dean and Knapp, pp. 176–78
  2. ^ Hicks, Anthony. “Rinaldo”. w:Oxford Music Online. 2011年1月28日閲覧。(要購読契約)
  3. ^ 音楽之友社 イタリア歌曲集Ⅰ
  4. ^ 「O Lord! Correct Me」について日本女子大学
  5. ^ 岡本知高 | ディスコグラフィ

参考文献[ソースを編集]

関連項目[ソースを編集]

外部リンク[ソースを編集]