石川道雄

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石川道雄

石川道雄(いしかわ みちお、1900年10月23日 - 1959年2月25日)は、日本ドイツ文学者、詩人[1]

略歴[編集]

大阪府生まれ。東京帝国大学独文科卒業。山宮允の主宰する文芸誌『鈴蘭』に詩を発表。上京して日夏耿之介に師事し、1924年詩誌『東邦芸術』(のち「奢灞都」[2])を編集。その他、日夏の個人誌『パンテオン』『游牧記』『半仙戯』『豊葦原』などの雑誌に関わる[3]。1929年東京府立高等学校教授。戦後國學院大學教授、山梨大学教授、1957年北海道大学教授。

ホフマンを研究、翻訳した[1]中央大学校歌の作詞も担当した。墓所は多磨霊園

著書[編集]

  • 『ゆふされの唄 詩集』半仙戯社 1935 
  • 『半仙戯 詩集』同学社 1954
  • 『石川道雄詩集』山下肇大和書房(銀河選書)1965

翻訳[編集]

  • ホフマン『黄金宝壷』南宋書院 1927、岩波文庫 1934、沖積舎 2004
  • エルウイン・クラウゼ『独逸の少年航空技術兵』航空時代社 1942
  • ホフマン『胡桃割人形と鼠の王様内藤吐天共訳、青木書店 1943
  • ホッフマン『ブラムビラ姫』青木書店 1943(独逸ロマンチック叢書)
  • ホフマン『夜の伽藍』鎌倉書房 1948
  • ホフマン『ちび助ツアツヒエス 後のチンノオベル』日本評論社 1948(世界古典文庫)
  • 『ホフマン怪奇小説集』イヴニングスター社 1948
  • ケラー『村のロミオとジュリエット』思索社 1949(思索選書) 
  • ホフマン『悪魔の美酒』河出書房 1951(世界文学全集
  • 『ホフマン物語』角川文庫 1952
  • 『世界風流文学全集 第7巻 中世民譚集』河出書房 1957 
菊盛英夫共訳)アナトールドイツ語版シュニッツラーケストナー詩抄

脚注[編集]

  1. ^ a b 石川道雄”. コトバンク. 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊). 2021年10月11日閲覧。
  2. ^ 全13冊で復刻(牧神社、1976年)
  3. ^ 金子光晴・編『日本詩人全集 第三巻』創元文庫、1952年、77p頁。 

参考[編集]