異世界迷宮の最深部を目指そう

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異世界迷宮の最深部を目指そう
ジャンル ヒューマンドラマ
小説
著者 割内タリサ
イラスト 鵜飼沙樹
出版社 オーバーラップ
掲載サイト 小説家になろう
レーベル オーバーラップ文庫
連載期間 2012年10月19日 -
刊行期間 2014年7月25日 -
巻数 既刊9巻(2017年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

異世界迷宮の最深部を目指そう』(いせかいめいきゅうのさいしんぶをめざそう)は、割内タリサによる日本web小説ライトノベル。イラストは鵜飼沙樹が担当している。略称はいぶそう

概要[編集]

小説投稿サイト『小説家になろう』にて2012年10月19日より連載開始。オーバーラップ文庫(オーバーラップ)より書籍化され、2014年7月25日より順次刊行されている。

あらすじ[編集]

暗い回廊で目を覚ました相川渦波は、魔物だけでなく人間にも殺されかけたが、スキル『???』の発動により間一髪難を逃れる。そこでラスティアラ・フーズヤーズと出会い、この世界が異世界であり、今いる場所が迷宮(ダンジョン)であることを知る。 相川渦波は元の世界へ戻るために異世界迷宮の最深部を目指し、その過程で遭遇する様々な試練と戦いながら願いを叶える物語である。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

相川 渦波(アイカワ・カナミ) / ジークフリート・ヴィジター(web版ではキリスト・ユーラシア)
異世界では自分や他人のHPやスキルなどの数値・名称が視える『表示』などの『システム』の恩恵を受けているが、理由は不明[1]
『ステータス』の『素質』が異様に高く、後天スキルとして次元魔法、先天スキルで剣術と氷結魔法が使える[2]
本名を使うのが怖いといった理由からジークフリート・ヴィジターと名乗っている[3]
妹である陽滝との再開を果たすため、どんな望みでも叶うと噂される迷宮の最深部を目指す。
聖誕祭の日に敗北した後、パリンクロンによって記憶を改竄されて、陽滝ではなくマリアのことを実の妹と認識するようにされてしまった。またその際、パリンクロンによってギルド『エピックシーカー』のギルドマスターに入団初日に任命されてしまっている。
だが、その後自身のおかれる状況に疑問を持ち、『舞闘大会』で過去の記憶を封じている『腕輪』をラスティアラに激闘の末に破壊してもらうことで本来の自分を取り戻した。
後に、『アイカワカナミ・ジークフリート・ヴィジター(キリスト・ユーラシア)・ヴァルトフーズヤーズ・フォン・ウォーカー』として知られる。
ディアブロ・シス
金髪青眼の中性的な少女[4]。愛称は『ディア』。本人は男と自称しているが、信じている人は少ない。剣の才能は皆無だがクラスは剣士。接近戦を非常に好む。カナミと共に迷宮の攻略を開始する。
片腕を迷宮での戦闘で失い、義手を着けるようになったが、剣士の道を諦めてはいない。
神聖魔法を得意としている。
ラスティアラ・フーズヤーズ
白銀色の髪の美しい少女[5]。黄金色の瞳[6]。3歳(肉体年齢は16歳)。
カナミとは原理や表記が違うが、他者のステータスを視られるスキル『擬神の目』を持っている。
正体は、フーズヤーズの上層部によって生み出された『魔石人間(ジュエルクルス)』であり、『聖人』ティアラを再誕させる器として作られた存在。
マリア・ディストラス
黒髪黒目の少女[7]
元々は奴隷であり、故郷の村が戦によって滅んだことによって奴隷市場に売られていたが、そこを偶然にも立ち寄ったカナミによって買われて救われている。カナミの役に立ちたいがために率先して家事をしている。
アルティから火炎魔法を伝授してもらっており、後にそのアルティと同化している。
カナミとの戦闘後に自ら両目を抉り出して、義眼になっている。[8]
パリンクロンによって記憶を改竄されている間は、カナミの妹として異世界から来たと思い込まされていた。
スノウ・ウォーカー
竜人の少女。
ギルド『エピックシーカー』のサブマスターの1人。年齢はカナミと同じ16歳。少しでも自分が楽をしたい性格の持ち主。
ウォーカー家の養子として引き取られており、名誉を獲得することを義母から強制されている。政略結婚をするように言われるものの、本人は乗り気ではなくなんとかして回避しようと思っている。
得意魔法は振動魔法と古代魔法。
新暦1013年時点では世界で唯一の『竜人』で、本来は義兄のグレンではなく彼女が『最強』の称号を持つ。だが、重責に耐えかねた彼女はその称号などをグレンに押し付けている。
リーパー(『影慕う死神(グリム・リム・リーパー)』)
黒髪の少女の姿をした魔法。童話の死神をモデルとされており、視認されている間は実体が無くなる。千年前にローウェンを殺すために作られた存在。闇属性と次元属性の魔法を使う。1歳(外見年齢は7〜8歳)。ローウェンとは親友。
30層に足を踏み入れたカナミの前に、ローウェンとともに出現しており、ローウェンを殺すための魔力を得るべく、一方的にカナミと契約をしている。
ローウェン亡き後は、実体が無くなる力は失われている。
彼女を創った千年前の術者は、仮面を着けており、短気であった[9]

天上の七騎士(セレスティアル・ナイツ)[編集]

ペルシオナ・クエイガー
『天上の七騎士』総長。序列一位。『ステータス』の『素質』は『1.56』。
女性。戦闘の際には全身に黒い鎧を身に着けるため、兜によって顔が見えなければ、低い声のせいで男性だと思われることもある。
ハイン・ヘルヴィルシャイン
『天上の七騎士』の一人。序列二位。『ステータス』の『素質』は『1.98』。
金髪[10]の美丈夫の男性。
天上の七騎士の序列2位であり、20歳のころにはその地位に上り詰めていた。ラスティアラの教育係 [11]
ラスティアラたちを逃がすためにパリンクロンと戦い、命を落としている。その首はパリンクロンによってカナミの眼前に突き付けられ、カナミの精神を追い詰めた。
モネ・ヴィンチ
『天上の七騎士』副総長。序列三位。
ハインの魔法の師匠。魔法に特化した騎士だと思われる。
セラ・レイディアント
『天上の七騎士』の一人。序列四位。『ステータス』の『素質』は『1.57』。
青っぽい銀髪の獣人の女性[12]
獣人の血が強く、『獣化』で狼に変身することができる。
聖誕祭以降、ラスティアラの騎士として彼女の逃亡に手を貸しており、行動を共にしている。
ラグネ・カイクヲラ
『天上の七騎士』の一人。序列五位。『ステータス』の『素質』は『1.12』。
若い少女の騎士[13]。『魔力物質化』を用いて戦い、先手を取って相手を圧倒する戦闘スタイルを得意としている。
カナミと似ている所がある。
ホープス・ジョークル
『天上の七騎士』の一人。序列六位。『ステータス』の『素質』は『1.12』。
白髪混じりの騎士[14]
パリンクロン・レガシィ
『天上の七騎士』の一人。序列七位。『ステータス』の『素質』は『1.80』。
癖のある茶色の髪の男性[15]
フーズヤーズ国の騎士であると同時に、ラウラヴィア国のギルド『エピックシーカー』のサブマスターの1人。実家はヴァルト国のレガシィ家。
後にティーダの魔石を飲み込んだことで、『闇の理を盗むもの』の力を手にし、『ステータス』『素質』が底上げされている。[16]
フランリューレ・ヘルヴィルシャイン
長い金髪をツインテールにした少女[17]。エルトラリュー学院に通っており、試験でパーティーのリーダーとして迷宮を訪れた際にカナミに窮地を救ってもらっている。
ハインの実妹。
聖誕祭の後、三名の欠員が出た『天上の七騎士』に、序列六位で数合わせとして入る。
ライナー・ヘルヴィルシャイン
フランリューレとハインの義弟。『ステータス』の『素質』は『1.89』。
聖誕祭の後、三名の欠員が出た『天上の七騎士』に、序列七位で数合わせとして入る。
フェーデルトに唆され、ハインの復讐の為にカナミとラスティアラを殺そうとする。

エピックシーカー[編集]

レイル・センクス
エピックシーカーのサブマスター[18]の男性。パリンクロンの幼馴染の一人。パリンクロン同様、自身も英雄の存在を欲しており、その英雄にカナミになって欲しいと思っている。

四大貴族[編集]

グレン・ウォーカー
『最強』の英雄。赤銅の髪の男性[19]。『ステータス』の『素質』は『2.19』。
『四大貴族』の一つであるウォーカー家の養子。
スノウの義兄であるが、妹であるスノウをさん付けで呼んでいる。『最強』の称号は伊達ではなく、『天上の七騎士』に囲まれても圧倒するなど対人戦に特化している。暗殺術の使い手。
フェンリル・アレイス
『剣聖』と呼ばれる初老の男性。60近い年齢[20]
『四大貴族』の一つ、アレイス家の十九代目当主[21]
ディアのことを目にかけており、可愛がっている。
エルミラード・シッダルク
『四大貴族』の一つ、シッダルク家の嫡男。スノウの婚約者であり、カナミをライバル視している。『ステータス』の『素質』は『1.67』。
ラウラヴィア国のギルド『スプリーム』のリーダーであり、エルトラリュー学院の主席騎士。
魔法寄りの騎士。

守護者(ガーディアン)[編集]

十守護者『火の理を盗むもの』 アルティ
赤髪の少女の姿をした守護者で、首から下が火となっている[22]。混じりモンスターはフレイムエレメントフェアリー。
自身の『未練』は恋を成就させることであると語り[23]、マリアの悲恋を叶えることで自身の悲恋を叶えようとした。本当の『未練』は『何も伝えられなかったこと』。
マリアとディアに得意の火炎魔法を教えている。消滅後、魔石となってマリアと同化している。
二十守護者『闇の理を盗むもの』 ティーダ・ランズ
黒い影、液体ともとれる姿をした守護者[24]。混じりモンスターはシャドウスライム。
闇属性の精神魔法が得意[25]。反面、肉体に干渉する魔法は不得手としている[26]
三十守護者『地の理を盗むもの』 ローウェン・アレイス
男性。生前はアレイス家の3代目当主として戦争に参加していた。リーパーとともに『世界奉還陣』に飲み込まれて千年後に跳ばされてしまい、三十層の守護者となっている。混じりモンスターはアラクネガーゴイル。
『英雄』になり、『栄光』を手にすることが自身の『未練』であると勘違いしていた。
『舞闘大会』で『最強』グレンと『剣聖』フェンリルに勝利する。フェンリルに勝利後、自身がモンスターであることを宣言して拘束されてしまった。
『アレイス家の宝剣』は彼が生前使っていたものである。
四十守護者『木の理を盗むもの』 アイド
五十守護者『風の理を盗むもの』 ロード・ティティー
六十守護者『光の理を盗むもの』 ノスフィー・フーズヤーズ
七十守護者『血の理を盗むもの』 ファフナー・ヘルヴィルシャイン
八十守護者『無の理を盗むもの』 セルドラ・クイーンフィリオン
九十守護者『■■の理を盗むもの』 ノイ・エル・リーベルール
百守護者『■の理を盗むもの』 ■■■■・■■■

元の世界[編集]

相川 陽滝(アイカワ・ヒタキ)
渦波の二歳年下の妹。
千年前、渦波の前に使徒達の『異邦人召喚』によって異世界に召喚され[27]、渦波が『次元の理を盗むもの』となるのに続いて『水の理を盗むもの』となった。
魔法《冬の異世界(ウィントリ・ディメンション)》[28]で元の世界を氷漬けにして『静止』させ、氷像にした生物を『魔法の糸』で結んで同じ世界の幻覚を共有させて、『糸』を通して魔力を吸い上げ続けている[29]
湖凪(コナギ)
渦波の幼馴染だった少女[30]
陽滝が元の世界で本気を出した相手[31]

用語[編集]

世界
『名前のない世界』
物語の舞台となる世界[32]
渦波が迷宮に召喚されたのは新暦1013年。
『元の世界』
渦波達が暮らしていた世界。
相川兄妹が異世界に召喚されたのは西暦2012年(新暦0000年)。
魔力 / 魔の毒 / 源
空、海、大地、人、動植物、この星の重力や人々の感情などといった無形のものも含む、全ての存在の元となるもの。世界のあらゆるものを象り、『命』と『生まれた意味』を与えていく[33]
本来ならば、『源』は形が崩れたときに星の奥底に沈みこみ、また別の形となって地上に生まれる。その循環作用が上手くいっていないのが『名前のない世界』[34]
形を得ていない『源』は空気よりも軽いため、放っておけば空に溜まり、暗雲となる。空で一定量が溜まると、雨のように大地に降り注ぐ。その雨は、形の完成したものを歪め、別物に変えてしまうため、形をもった存在にとっては害となる。この降り注ぐ『源』が、『名前のない世界』では『魔の毒』と呼ばれている[35]
『魔力』という呼称は、新暦0000年に渦波が付けたもの[36]
世界との取引
この作品の呪術(魔法)の根幹にある概念。読んで字の如く、『世界』との取引。『何か』を差し出し、『何か』を得る、『魔法のような何か』[37]
魔法
呪術
本当の『魔法』
理を盗むもの / 魔の毒に適応できる器
強引に『魂』の中身の『源』を抜き取ることと引き換えに、その身の『器』を拡げ、『魔の毒』の循環機能を得た者たち[38]
迷宮
守護者(ガーディアン)
『迷宮』の十層ごとに配置された、強力なボスモンスター。担当の層に人間が初めて入ったとき、『異邦人召喚』の術式によって召喚される[39]
十〜八十層には相川兄妹を除いた千年前の八人の『理を盗むもの』たちが配置され、呼び出された階層の深さに応じて能力に制限がかけられている。九十層には本来ならば『最深部』在住であるノイが召喚される。
『最深部』
世界奉還陣
第二迷宮
『魔法の糸』

書誌情報[編集]

割内タリサ(著)、鵜飼沙樹(イラスト)、オーバーラップ〈オーバーラップ文庫〉、既刊9冊(2017年9月現在)

異世界迷宮の最深部を目指そう
巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 異世界迷宮の最深部を目指そう1 2014年7月25日 ISBN 978-4-906866-79-3
2 異世界迷宮の最深部を目指そう2 2014年10月25日 ISBN 978-4-86554-009-3
3 異世界迷宮の最深部を目指そう3 2015年2月25日 ISBN 978-4-86554-034-5
4 異世界迷宮の最深部を目指そう4 2015年7月25日 ISBN 978-4-86554-061-1
5 異世界迷宮の最深部を目指そう5 2015年10月25日 ISBN 978-4-86554-074-1
6 異世界迷宮の最深部を目指そう6 2016年1月25日 ISBN 978-4-86554-090-1
7 異世界迷宮の最深部を目指そう7 2016年7月25日 ISBN 978-4-86554-131-1
8 異世界迷宮の最深部を目指そう8 2016年11月25日 ISBN 978-4-86554-170-0
9 異世界迷宮の最深部を目指そう9 2017年9月25日 ISBN 978-4-86554-255-4

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 小説1巻20、21P。
  2. ^ 小説1巻26、27P。
  3. ^ 小説1巻92、93P。
  4. ^ 小説1巻101、102P。
  5. ^ 小説1巻47P。
  6. ^ 小説1巻50P。
  7. ^ 小説1巻174P。
  8. ^ 原作4巻7P。
  9. ^ 原作7巻332P。
  10. ^ 原作2巻216P。
  11. ^ 原作3巻94P。
  12. ^ 原作2巻151、152P。
  13. ^ 原作2巻275P。
  14. ^ 原作2巻216P。
  15. ^ 小説2巻65P。
  16. ^ 『素質』4.89
  17. ^ 小説2巻20P。
  18. ^ 原作3巻345P。
  19. ^ 原作3巻180P。
  20. ^ 原作5巻293P。
  21. ^ web版《一〜七章》外伝空間2、ローウェンその3。
  22. ^ http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/281336/blogkey/687334/
  23. ^ 原作1巻306P。
  24. ^ 原作1巻220 - 223P。
  25. ^ 原作1巻237P。
  26. ^ web版378話。
  27. ^ web版279話。
  28. ^ web版375話。
  29. ^ web版383話。
  30. ^ web版332話。
  31. ^ web版最終章感想欄、2018年3月3日の作者返信。
  32. ^ https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/281336/blogkey/1265464/
  33. ^ web版350話。
  34. ^ web版350話。
  35. ^ web版350話。
  36. ^ web版372話。
  37. ^ web版350話。
  38. ^ web版350話。
  39. ^ web版211話、書籍版九巻366P。

外部リンク[編集]