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== 個人資産 ==
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2009年8月の[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]によれば、以前は第三位だったが、[[マイクロソフト]]社の[[ビル・ゲイツ]]を抜いて世界一位 (総資産約 8兆3000 億円)の大[[富豪]]となった。その後も、2010年度版長者番付で資産総額 535億アメリカドル (約4兆8000億円)・2011年度版の世界長者番付では、さらに資産を上げ、740億アメリカドル (約6兆2000億円)・2012年度版の世界長者番付で、690億ドル (約5兆6000億円)・2013年度版でも、730億[[アメリカドル]] (約6兆7900億円)で[[世界長者番付]]4年連続一位を獲得した<ref>[http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE82701120120308 ロイター『メキシコの富豪スリム氏、世界長者番付で3年連続1位』]</ref>。
2009年8月の[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]によれば、以前は第三位だったが、[[マイクロソフト]]社の[[ビル・ゲイツ]]を抜いて世界一位 (総資産約 8兆3000 億円)の大[[富豪]]となった。その後も、2010年度版長者番付で資産総額 535億アメリカドル (約4兆8000億円)・2011年度版の世界長者番付では、さらに資産を上げ、740億アメリカドル (約6兆2000億円)・2012年度版の世界長者番付で、690億ドル (約5兆6000億円)・2013年度版でも、730億[[アメリカドル]] (約6兆7900億円)で[[世界長者番付]]4年連続一位を獲得した<ref>[http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE82701120120308 ロイター『メキシコの富豪スリム氏、世界長者番付で3年連続1位』]</ref>。

[[ソウマヤ美術館]]にコレクションを所有している。


== 脚注 ==
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2016年11月15日 (火) 07:59時点における版

カルロス・スリム・エルー
Carlos Slim Helú
生誕 (1940-01-28) 1940年1月28日(84歳)
メキシコの旗 メキシコメキシコシティ
職業 実業家
純資産 730億アメリカドル
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カルロス・スリム・エルー[1](Carlos Slim Helú, 1940年1月28日 - )は、メキシコの実業家、慈善家テルメックステルセル (Telcel) 、アメリカ・モービル (América Móvil) を所有し、ラテンアメリカの通信産業に多大な影響を持つ[2]

来歴

カルロス・スリムは1940年メキシコシティにてレバノンから移住したキリスト教マロン派(マロン典礼カトリック教会)信者の両親の下に生まれる[3][4]。カルロスの父フリアン・スリム・ハッダードは1902年、14歳の時にメキシコに移住した[3]。当時オスマン帝国による徴兵から逃れるため、子供を海外に移住させることは珍しいことではなく、フリアンの4人の兄も先に移住していた[5]。少年期より数字への興味が強く、わずか12歳で株式投資を始める一方で、メキシコ自治大学では工学を専攻、又その傍ら代数学線形計画問題について教鞭をとっていた。

ビジネス

1990年、できたばかりのフランステレコムと、やがてAT&Tを再編するサウスウェスタン・ベルをともない、共同出資によりテレメックスを買収した。アメリカ・モービル子会社のテルセルは、2006年11月にアメリカ大使の電報がウィキリークス経由で漏洩して、メキシコ携帯電話市場の8割を独占していることが明らかとなった[6]。2010年1月29日のEmpresas Cablevisión vs JP Morgan Chase Bank 訴訟判決では、カルロス・スリムの躍進がJPモルガンと密接な関係にあった事実が散見された[7]。2012年4月、メキシコ当局による反トラスト訴訟で1億ドルの罰金を請求された[8]。2014年4月23日、テレコム・オーストリアを傘下に収め、ヨーロッパ進出の足がかりとした。

個人資産

2009年8月のフォーブスによれば、以前は第三位だったが、マイクロソフト社のビル・ゲイツを抜いて世界一位 (総資産約 8兆3000 億円)の大富豪となった。その後も、2010年度版長者番付で資産総額 535億アメリカドル (約4兆8000億円)・2011年度版の世界長者番付では、さらに資産を上げ、740億アメリカドル (約6兆2000億円)・2012年度版の世界長者番付で、690億ドル (約5兆6000億円)・2013年度版でも、730億アメリカドル (約6兆7900億円)で世界長者番付4年連続一位を獲得した[9]

ソウマヤ美術館にコレクションを所有している。

脚注

  1. ^ エルーの発音は語尾にアクセントが置かれる [ˈkarlos eˈslim eˈlu] 。スペイン語フランス語のようなロマンス語では、「H」は発音されない。
  2. ^ その経営に積極的に関与しているが、日常業務は三人の息子、カルロス・スリム・ドミット、マルコ・アントニオ・スリム・ドミット、パトリック・スリム・ドミットにまかせている。
  3. ^ a b Bone, James (March 11, 2010), “Mexican mogul Carlos Slim got his big break in sell-off of national telephone firm”, The Times (London), http://business.timesonline.co.uk/tol/business/entrepreneur/article7057516.ece 2011年6月17日閲覧。 
  4. ^ Padgett, Tim (July 11, 2007). “Carlos Slim's Embarrassment of Riches”. Time Magazine (United States). http://www.time.com/time/business/article/0,8599,1642286,00.html 2011年6月17日閲覧。. 
  5. ^ Biography”. Carlos Slim Helú. 2011年2月19日閲覧。[信頼性要検証]
  6. ^ Enlistan los sectores con privilegios” (Spanish). Wikileaks en LaJournada. DEMOS, Desarrollo de Medios, S.A. de C.V (2011年3月17日). 2012年10月14日閲覧。
  7. ^ ロイター How JP Morgan treats its clients: scandalously and in bad faith 2010/2/18
  8. ^ ロイター Mexico regulators to vote on $1 billion fine vs tycoon Slim Apr 29, 2012
  9. ^ ロイター『メキシコの富豪スリム氏、世界長者番付で3年連続1位』