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'''西安碑林博物館'''('''せいあんひりんはくぶつかん''')とは、[[中国]][[陝西省]][[西安市]]にある[[博物館]]である。[[石碑]]・[[墓碑]]・[[金石文]]・墓誌銘・石彫刻を多数収蔵し、「中国最大の石造の書庫」とも称される<ref>[http://abc0120.net/words/abc2007062703.html 考古用語辞典]</ref>。 |
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唐代石碑を収蔵するため、1087年(北宋時代)に[[孔子廟]]跡に設立された'''西安碑林'''が母体である。唐の開成石径と石台孝経を保存するために設立された。1944年、西安孔子廟の古代建築物群を拡充し、西安碑林博物館として設立。1961年、国の重要文化財保護指定 |
唐代石碑を収蔵するため、1087年(北宋時代)に[[孔子廟]]跡に設立された'''西安碑林'''が母体である。唐の開成石径と石台孝経を保存するために設立された。1944年、西安孔子廟の古代建築物群を拡充し、西安碑林博物館として設立。1961年、国の重要文化財保護指定(全国重点文物保護単位)を受けた。 |
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==所蔵品== |
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現在1万1000余点の文物が収蔵されており、国宝文物19点、1級文物272点がある。碑林には、1,000基程の石碑が、ほか[[北魏]] |
現在1万1000余点の文物が収蔵されており、国宝文物19点、1級文物272点がある。碑林には、1,000基程の石碑が、ほか[[北魏]]・[[隋]]・[[唐]]代の墓誌300余点などが展示されている。 |
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*[[周]][[秦]][[漢]]展示室には,[[周|西周]]時代の青銅器が陳列されている。 |
*[[周]][[秦]][[漢]]展示室には,[[周|西周]]時代の青銅器が陳列されている。 |
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*隋唐展示室には、隋の大興城平面図があり、これは唐の長安城のモデルとされた。 |
*隋唐展示室には、隋の大興城平面図があり、これは唐の長安城のモデルとされた。 |
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*蘇諒妻馬氏墓誌 |
*蘇諒妻馬氏墓誌(蘇諒の妻である馬氏の墓誌。[[ペルシア文字]]が篆刻されている)<ref>[http://hk.chiculture.net/0210/html/0210d57apop.html 中国文化研究院所蔵画像]</ref> |
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*和同開宝銀貨 |
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*ローマの金貨 |
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*後漢の双獣石刻。 |
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*陝北の画像石。 |
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===西安碑林=== |
===西安碑林=== |
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*開成石経 |
*開成石経 |
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:唐文宗の開成二年 |
:唐文宗の開成二年(西暦837年)に作成。孝経・論語・詩経などが刻まれている。 |
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*欧陽詢 |
*欧陽詢「皇甫誕碑」(唐代) |
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*虞世南 |
*虞世南「孔子廟堂碑」(唐代) |
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*懐仁集[[王羲之]]書 |
*懐仁集[[王羲之]]書「三蔵聖教序碑」(唐代) |
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*[[顔真卿]] |
*[[顔真卿]]「顔氏宗廟碑」(唐代) |
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*柳公権 |
*柳公権「玄秘塔碑」(唐代) |
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*張旭 |
*張旭「断千字文」(唐代) |
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*懐素 |
*懐素「草書千字文」(唐代) |
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*李陽冰 |
*李陽冰「三墳記」(唐代) |
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*[[隷書体#曹全碑|曹全碑]] |
*[[隷書体#曹全碑|曹全碑]](後漢時代) |
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*周易残石 |
*周易残石(後漢時代) |
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*宋淳化秘閣帖 |
*宋淳化秘閣帖(清代に複刻) |
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*[[大秦景教流行中国碑]](かつて長安に存在した[[大秦寺]]が建造したとされる。大秦寺は[[景教]](中国に伝来した[[ネストリウス派]][[キリスト教]])の寺院であった。) |
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*不空和尚碑 |
*不空和尚碑 |
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*中尼合文陀羅尼経幢 |
*中尼合文陀羅尼経幢 |
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==所在地・情報== |
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*中国陝西省西安市三学街15号 |
*中国陝西省西安市三学街15号 |
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*開館時間 |
*開館時間 8:30~18:00 |
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*料金 |
*料金 30元 |
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==脚注== |
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2014年3月6日 (木) 00:55時点における版
西安碑林博物館(せいあんひりんはくぶつかん)とは、中国陝西省西安市にある博物館である。石碑・墓碑・金石文・墓誌銘・石彫刻を多数収蔵し、「中国最大の石造の書庫」とも称される[1]。
沿革
唐代石碑を収蔵するため、1087年(北宋時代)に孔子廟跡に設立された西安碑林が母体である。唐の開成石径と石台孝経を保存するために設立された。1944年、西安孔子廟の古代建築物群を拡充し、西安碑林博物館として設立。1961年、国の重要文化財保護指定(全国重点文物保護単位)を受けた。
所蔵品
現在1万1000余点の文物が収蔵されており、国宝文物19点、1級文物272点がある。碑林には、1,000基程の石碑が、ほか北魏・隋・唐代の墓誌300余点などが展示されている。
文物
- 周秦漢展示室には,西周時代の青銅器が陳列されている。
- 隋唐展示室には、隋の大興城平面図があり、これは唐の長安城のモデルとされた。
- 蘇諒妻馬氏墓誌(蘇諒の妻である馬氏の墓誌。ペルシア文字が篆刻されている)[2]
- 和同開宝銀貨
- ローマの金貨
- 壁画迎賓図
石刻
全部で70余点ある。
- 後漢の双獣石刻。
- 陝北の画像石。
西安碑林
- 開成石経
- 唐文宗の開成二年(西暦837年)に作成。孝経・論語・詩経などが刻まれている。
- 欧陽詢「皇甫誕碑」(唐代)
- 虞世南「孔子廟堂碑」(唐代)
- 懐仁集王羲之書「三蔵聖教序碑」(唐代)
- 顔真卿「顔氏宗廟碑」(唐代)
- 柳公権「玄秘塔碑」(唐代)
- 張旭「断千字文」(唐代)
- 懐素「草書千字文」(唐代)
- 李陽冰「三墳記」(唐代)
- 曹全碑(後漢時代)
- 周易残石(後漢時代)
- 宋淳化秘閣帖(清代に複刻)
- 大秦景教流行中国碑(かつて長安に存在した大秦寺が建造したとされる。大秦寺は景教(中国に伝来したネストリウス派キリスト教)の寺院であった。)
- 不空和尚碑
- 中尼合文陀羅尼経幢
所在地・情報
- 中国陝西省西安市三学街15号
- 開館時間 8:30~18:00
- 料金 30元