種蒔く人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。240f:82:1d7e:1:851e:581e:633a:13f (会話) による 2017年8月11日 (金) 10:30個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎書籍)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

秋田市立土崎図書館の前にある「種蒔く人」の碑

種蒔く人(たねまくひと)は、1921年(大正10年)、小牧近江が、出身地の土崎小学校時代の友人である今野賢三金子洋文らと土崎港で第一次三冊を発行した雑誌

翌年、東京版を発行し、青野季吉平林初之輔らも参加した。

誌名は、小牧がフランス滞在中に参加した、アンリ・バルビュスの提唱した反戦運動=クラルテ運動の種を日本で蒔くという趣旨に基づく。スローガンに「行動と批判」を掲げ、ロシア革命救援、非軍国主義、国際主義などを基調に様々な特集を組んだ。

1923年関東大震災により廃刊(第二次通巻21冊)したが、終刊号と別冊『種蒔き雑記』で震災時の亀戸事件での朝鮮人社会主義者への虐殺に強く抗議した。 『文芸戦線』はこれに後続するものとされる。

書籍

  • 『種蒔く人』復刻版24冊 日本近代文学研究所 平成29年

関連項目