決闘 (オリンピック競技)

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1908年ロンドンオリンピックにおける決闘競技の様子

夏季オリンピックにおける決闘(けっとう)は、1906年アテネオリンピック1908年ロンドンオリンピックにおいて非公式競技(公開競技)として行われた。

1906年アテネオリンピックでは、競技者は20メートルおよび30メートル離れた石膏製のダミー人形に向かって決闘用ピストルを発射した[1]

1908年ロンドンオリンピックでは、フェンシング会場を使用して、招待客の前で行われた[2]。競技としての決闘(拳銃決闘英語版)の形式で行われ、競技者は胴・顔・手に防護具を装着し、蝋で作られた非致死性の弾丸(ワックス弾)を装填した決闘用ピストルを用いた[1][3]。フランス、イギリス、アメリカなどから選手が派遣され、20メートル競技はフランスチームが優勝した[2]

1906年の結果[編集]

種目
20メートル決闘  レオン・モロー英語版 (FRA)  チェーザレ・リベルジャーニドイツ語版 (ITA)  モーリス・ルコック英語版 (FRA)
30メートル決闘  コンスタンティノ・スカラトス英語版 (GRE)  ハン・ヒュープナー・フォン・ホルスト英語版 (SWE)  ヴィルヘルム・カールベリ英語版 (SWE)

脚注[編集]

  1. ^ a b Jonathan Gottschall (15 March 2016). The Professor in the Cage: Why Men Fight and Why We Like to Watch. Penguin Publishing Group. pp. 42–. ISBN 978-0-14-310805-4. https://books.google.com/books?id=dAXTCwAAQBAJ&pg=PA42 
  2. ^ a b Duelling at the Olympics”. Royal Armouries (2019年1月1日). 2020年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月27日閲覧。
  3. ^ Nigel McCrery (19 October 2016). The Extinguished Flame: Olympians Killed in The Great War. Pen and Sword. pp. 274–. ISBN 978-1-4738-7801-3. https://books.google.com/books?id=_U3CDAAAQBAJ&pg=PA274