江ノ島電鉄2000形電車

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江ノ島電鉄2000形電車
江ノ島電鉄2000形2002編成(1992年に稲村ヶ崎~極楽寺にて撮影)
江ノ島電鉄2000形2002編成(1992年に稲村ヶ崎~極楽寺にて撮影)
基本情報
製造所 東急車輛製造
主要諸元
編成 2両
軌間 1067 mm
電気方式 直流600V
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
車両定員 144人(座席62人)
編成重量 41.8t
編成長 25400mm
全幅 2450 mm
全高 4000 mm
主電動機 直流直巻電動機 TDK8005-A
主電動機出力 50kW
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 6.31
制御装置 電動カム軸抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁発電ブレーキ付き)
制動装置 全電気指令段制御式電磁直通ブレーキ
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2000形電車(2000がたでんしゃ)は、江ノ島電鉄電車

1990年平成2年)4月24日に営業運転を開始した。1990年度グッドデザイン商品選定車両でもある。

概要[編集]

4両編成での運転が不可能で老朽化していた600形の置き換えとして1990年から1992年(平成4年)にかけて2両編成3本の計6両(連接台車採用)が東急車輛製造で製作された。正面は展望性を利かせた一枚大型ガラスを採用し、側面窓・客用ドアの幅や高さ・室内天井高さも従来車両より拡大されている。車体は腐食対策として一部にステンレス鋼が採用されたが、外板は耐候性鋼板のため外見からは判らない。前面行先表示器には季節ごとに替わるイラストを配した終着駅名表示が用意され、アクセントになっている。台車・主要機器は1500形に準じた構成となっている。

2001・2002編成の落成時には前面下部に排障器(スカート)が装着されていた。その後自動連結器密着連結器交換の際に干渉するため一旦撤去されたが、2006年(平成18年)3月に500形(2代)が営業運転を開始するのに合わせて、新製の上、再度装着された。2003編成は落成時点からスカートは未装着であり、取付け部の関係から装着工事を実施していない。

室内は両車端部にクロスシートを配置し前方の景色も楽しめるようになっている。クロスシートは山側1人掛け・海側2人掛け(2003編成の連結面部分は通り抜けを考慮して海側も1人掛け)となっている。その他はロングシートであり、観光・通勤通学輸送という両面を併せ持った江ノ電の性格に合った車両として評価も高い。また、客用ドアは当初は化粧板張りだったが現在は無塗装になっている。

このほか、江ノ電では500形(初代)の新造時以来となる、車内自動放送装置が導入された(500形(初代)は後に撤去)。これは当初はテープ式であったが、その後20形と同一のIC式に変更され、さらには500形(2代)と同一の英語放送が追加された。

集電装置は江ノ電唯一の下枠交差式パンタグラフが採用された。設計時点ではシングルアーム式を採用する予定だったが、日本の電車では当時シングルアーム式の採用例がなかったため見送られ、10形で初採用となった。

2016年(平成28年)には2001編成が1000形に準じたリニューアルを受け、12月28日に営業復帰している。パンタグラフは10形に準じたシングルアーム式に、塗装は500形に準じたツートンカラーにそれぞれ変更、前面窓下にあった行先表示器はフルカラーLEDとなり、前面窓上に移設された。他、2000形独自の更新メニューとして、連結面クロスシートのロングシート化、座席モケットを青色の新柄に変更、フリースペース(一部座席を撤去した扉間)の新設、車内液晶表示器の大型化(17.5インチ)が行われている。

車体塗装[編集]

2017年(平成29年)1月現在、2001編成は、リニューアルにより濃緑+クリーム色の江ノ電新標準塗装を纏っている。2002編成はオリジナル塗装で、側面窓下に日本コカ・コーラの部分広告を配しており、2003編成はブルー系塗装の明治の広告電車となっている。

参考文献[編集]