東京大学アタカマ天文台

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東京大学アタカマ天文台(とうきょうだいがくアタカマてんもんだい、Tokyo-Atacama Observatory Project)とは、口径6.5mの光学式光赤外線天体望遠鏡南米チリ共和国北部アタカマ砂漠チャナントール山山頂に建設する計画のこと。略称はTAO計画[1]。世界最高地点の天文台でギネス世界記録になった。

概要[編集]

ダークエネルギー銀河惑星系の起源などの解明を目的とし、東京大学天文学教育研究センター国立天文台などの協力を基に進めている。

6.5m望遠鏡の建設に先駆け、そのパイロット的な観測を行うために口径1mの光学式反射天体望遠鏡(miniTAO望遠鏡)が2009年から観測を行っている。観測装置は、近赤外線カメラと中間赤外線カメラである[2]

現在の状況[編集]

6.5m望遠鏡は東大天文学教育研究センターが日本国内で完成させ、2018年1月に報道機関へ公開された。その後、現地に輸送・設置して、2019年の観測開始を目指す[3]

現在までにシーイング(望遠鏡の視界の揺らぎ評価)を行ない、中央値0.6秒角台の値を得た。この値は、国立天文台で実施したマウナケア山頂のシーイング評価値とほぼ同じ値である。よって、光学式天体望遠鏡の設置にも適した箇所である。

2007年春より、地元の協力を得てチャナントール山へアクセス道路の整備を開始し、望遠鏡の設置の準備を進めている。


望遠鏡仕様[編集]

1m望遠鏡 (miniTAO) [4][編集]

  • 光学系 :リッチークレチアン型反射式赤外線望遠鏡
  • 有効口径:1000mm
  • 副鏡口径:222.88mm
  • 合成焦点:120000mm(F12.0)
  • 焦点系 :カセグレイン焦点
  • 観測波長:可視光, 近赤外線, 中間赤外線
  • 架台  :経緯台式
  • 駆動  :フリクションドライブ
  • 制御  :自動制御
  • 観測機器:近赤外線カメラANIR, 中間赤外線カメラMAX38

6.5m望遠鏡 [5][編集]

  • 光学系 :リッチークレチアン型反射式天体望遠鏡
  • 有効口径:6.5m
  • 鏡材質 :低膨張ガラス
  • 焦点系 :3箇所
    • ナスミス焦点2箇所、カセグレン焦点
  • 合成焦点:F12.2
  • 架台  :経緯台式
  • 制御  :自動制御
  • 観測装置:近赤外線2色同時多天体分光器SWIMS, 中間赤外線分光撮像装置MIMIZUKU

関連項目[編集]

推進組織
技術指導など
設備
先行研究
関連観測装置
設置場所
研究分野

脚注・出典[編集]

外部リンク[編集]