星野博美

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星野 博美(ほしの ひろみ、女性、1966年2月4日 - )は、日本写真家作家

経歴[編集]

1966年、東京都戸越銀座にある町工場の三女として生まれる[1]国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。大学在学中は香港中文大学に1年間留学した。大学卒業後、会社勤務を経て写真家・橋口譲二のアシスタントとなる。

1994年に独立しフリーの写真家・作家としての活動を開始する。1996年8月より1998年10月まで返還を挟んで香港に滞在し、その時の体験を記した『転がる香港に苔は生えない』で第32回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。[2]2012年『コンニャク屋漂流記』で、第2回いける本大賞、第63回読売文学賞随筆・紀行賞受賞。[3]2022年『世界は五反田から始まった』で、第49回大佛次郎賞を受賞。[4]

その後も香港をテーマとした著作・写真集を発表している。

著作[編集]

  • 『謝々!チャイニーズ―中国・華南、真夏のトラベリング・バス』 情報センター出版局、1996 のち文春文庫 
  • 『華南体感―星野博美写真集』情報センター出版局、1996
  • 転がる香港に苔は生えない』情報センター出版局、2000 のち文春文庫 
  • 『ホンコンフラワー』平凡社、2000年10月
  • 『銭湯の女神』文藝春秋 2001 のち文庫
  • 『対話の教室―あなたは今、どこにいますか?』 橋口譲二共著平凡社、2002年7月
  • 『のりたまと煙突』文藝春秋、2006 のち文庫 
  • 『迷子の自由』朝日新聞社、2007年2月
  • 『愚か者、中国をゆく』光文社新書、2008年5月
  • 『コンニャク屋漂流記』文藝春秋、2011年7月/文春文庫、2014年
  • 『島へ免許を取りに行く』集英社 2012年9月
  • 『戸越銀座でつかまえて』朝日新聞出版 2013年
  • 『みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記』文藝春秋、2015。文春文庫、2018/10
  • 『今日はヒョウ柄を着る日』岩波書店、2017
  • 『旅ごころはリュートに乗って 歌がみちびく中世巡礼』平凡社、2020/9
  • 『世界は五反田から始まった』ゲンロン叢書ゲンロン、2022

脚注[編集]

  1. ^ 書籍「世界は五反田から始まった」発売 戸越銀座出身の著者が祖父の手記を読み解く”. 品川経済新聞. 2023年2月25日閲覧。
  2. ^ 日本文学振興会”. 大宅賞受賞者一覧. 2023年12月25日閲覧。
  3. ^ 読売文学賞受賞作・候補作一覧”. 読売文学賞受賞作・候補作一覧. 2023年12月25日閲覧。
  4. ^ 大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞 ”. 2023年12月25日閲覧。

外部リンク[編集]