日本鬼子 (キャラクター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:日本鬼子の画像提供をお願いします。2015年10月

日本鬼子(ひのもと おにこ)は、2010年2ちゃんねるニュース速報 (VIP) 板で発案された、日本萌えキャラクター日本人侮辱するときに中国語で広く用いるスラング日本鬼子」(リーベングイズ)を萌え擬人化[1]したものである。今日では、2ちゃんねる以外のインターネットフォーラム画像掲示板などでも広く目にすることができる[2][3][4]

背景[編集]

中国語の「日本鬼子拼音: rìběn guǐzi)」とは、第二次世界大戦の頃に生まれた日本人への最大級の蔑称であり、現代の中華人民共和国でも、主にナショナリズム的な主張の際に使われる。

日本では近年まで一般に知られていなかったが、2010年平成22年)の尖閣諸島中国漁船衝突事件を受けて、中華人民共和国で発生したデモによって認知度が高まった。それに対し、2ちゃんねるにて全く別の意味を「上書き」してしまおうというスレッドが建ち、萌え擬人化キャラクター化が進められた。

この企画では、日本鬼子を単に「萌えキャラ」として扱い、いわゆる政治的利用を禁じている。企画と関係無い場で政治的に利用することまで禁じていないが、遠慮を要請している。これに反すると「粋じゃない」「野暮だ」とされる。また、日本を対象にした蔑称のみを扱い、他国に対する蔑称はその国の人に任せるというスタンスをとっている。

中華人民共和国では、この萌えキャラクターの出現は衝撃的であったらしく[5]中華民国台湾)の東森新聞台中国語版(ETTV)のニュース番組で取り上げられた他、イギリスの新聞『タイムズ』にも取り上げられて話題になった。

設定[編集]

日本鬼子の設定や目安となるデザインには、以下のように「日本鬼子」という単語のイメージが反映されている一方、企画の目的が単語の持つ本来とは異なる意味を「上書き」するというものであることから、蔑称のイメージは全く受け継いでいない。

名称[編集]

本来の意味での「日本鬼子」を日本語で読む場合は音読みで「にほんきし」となるが、このキャラクターの場合、女性的な名前にするために訓読みで「ひのもと おにこ」の読みが当てられた。

  • 名字)となる「日本」は、そのまま「日の出ずる処」を意味する。
  • となる「鬼子」は、女性的な印象を与える[4]

代表デザイン[編集]

創作活動を活発にするために制定された、目安となるデザイン。話し合いで設定を作り、投票で外観が決められた。一部で“公式デザイン”とも呼ばれるが、公式ではないことを示すために“代表デザイン”と名付けられた。あくまでも「代表」という扱いなので、他の設定や世界観、デザインで鬼子を描いても良い。

モチーフは、日本の昔話に登場する「」である。

  • 色白で、長い黒髪。
  • 2本のが生えている。
  • 外観の年齢は、16〜18歳。
  • 紅葉柄の着物を着ている。
  • 般若の面、薙刀日本刀を持つ。
  • 穏やかな性格だが、2段階の変身が可能で、性格や外観が怖くなる。
  • 好物は、わんこそば。苦手な物は、炒った

関連キャラクター[編集]

小日本(こひのもと/こにぽん)
日本鬼子と同様、「蔑称に上書き」の目的を主に作られた。本名を「こひのもと」、愛称を「こにぽん」とする見方も存在する。
「こひのもと(歴史的仮名遣い現代仮名遣いに直すと『こいのもと』)=恋の素」という連想から、縁結びを行う鬼子の妹分と設定されている。
ヒワイドリ
人の心に住まうの一人。名の由来は、「ヒクイドリ」と「卑猥」から。
他にもチチメンチョウ(「乳」と「七面鳥」)など多数存在する。鬼子が狩る対象ではあるが、無害な者は放置されている場合もある。
ヤイカガシ
ヒイラギイワシの頭を刺した「焼嗅」を元にした妖怪
役ついな
自称修験道開祖の役小角の子孫、日本鬼子を退治しようとして挑戦しては負け続けている。吉祥草寺公認キャラクター。

関連書籍[編集]

出典[編集]

  1. ^ 広田稔 (2010年12月18日). “【トゥギャッター通信】第7回 「KAGEROUとプログラマ」”. 週アスPLUS. アスキー・メディアワークス. 2011年1月5日閲覧。
  2. ^ “萌系日本鬼子 反攻中國” (Chinese). The Liberty Times. (2010年11月2日). オリジナル2010年11月3日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101103022506/http://www.libertytimes.com.tw/2010/new/nov/1/today-int5.htm 2010年11月5日閲覧。 
  3. ^ 4 November 2010, 百度で「日本鬼子」を検索すると、検索候補に「萌化」が出現, Searchina News
  4. ^ a b October 31, 2010, Japan strikes back at anti-Japanese protests in China with a moe character, DailyOnigiri
  5. ^ “「日本鬼子」美少女に大変身 中国ネット利用者は愕然 (2/3)” (日本語). 中国網日本語版. (2010年12月17日). http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-12/17/content_21563418_2.htm 2015年10月6日閲覧。 

関連項目[編集]

  • 妖狐×僕SS
    藤原ここあの漫画。主人公の白鬼院凜々蝶(しらきいん りりちよ)に関して、色白、長い黒髪、2本の角、般若の面、薙刀、といった外見のデザインに日本鬼子との共通性をたびたび指摘されるが、直接の関連性はなく、同作の方が早い(同作の連載開始は2009年5月、日本鬼子のスレッドが建ったのは2010年10月である)。パクリ云々ということではなく、日本人が持つ「鬼娘」の普遍的なイメージの反映といえる。
  • ラム (うる星やつら)
    高橋留美子の漫画『うる星やつら』の登場人物。こちらは対照的に露出度が高く、日本古来の鬼のイメージとして形称化されることがある「虎縞模様」のビキニとロングブーツを着用している。
  • ISISちゃん(あいしすちゃん)
    日本鬼子と類似した観点から、「ISISの検索結果を上書きする」事で、結果としてISILの宣伝活動を抑止することを目的に2015年に作られた萌え擬人化キャラクター。ISILによる日本人拘束事件を機に日本のTwitterユーザーの間で広まった「#ISISクソコラグランプリ」から派生したもの。
  • 萌えキャラ学会
    2014年10月17日に正会員となった。

外部リンク[編集]