教師あり学習

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教師あり学習(きょうしありがくしゅう, : Supervised learning)とは、機械学習の手法の一つである。事前に与えられたデータをいわば「例題(=先生からの助言)」とみなして、それをガイドに学習(=データへの何らかのフィッティング)を行うところからこの名がある。

典型的なものとして分類問題と回帰問題がある。たとえば最も簡単な分類問題である二値分類問題では、訓練データ(例題)が、典型的にはベクトルとラベルの組として、 のように与えられる。ここで、 は0または1の2値を取るラベルで、 番目のデータの座標を表す。そして「学習」とは、これらのデータに何らかの基準でもっとも合う関数関係 を求めることである。回帰問題でもほぼ同様で、違いは が離散値の代わりに実数値を取るということである。

このような関数関係が求められれば、未知のデータ にそれを適用して、予言 を与えることができる。分類問題であればこれを分類器、回帰問題であればこれを回帰曲線などと称する。

半教師あり学習[編集]

半教師あり学習の一種は部分のデータがラベルを付き、部分のデータがラベルを付かないこと。他の状況は、学習の目標はデータのラベルよりも多い場合。例えば、画像のボックスのラベルだけで、分割の役割を果たすこと。[1]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Ulku, Irem; Akagündüz, Erdem (2022-12-31). “A Survey on Deep Learning-based Architectures for Semantic Segmentation on 2D Images” (英語). Applied Artificial Intelligence 36 (1): 2032924. doi:10.1080/08839514.2022.2032924. ISSN 0883-9514. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/08839514.2022.2032924.