摂食・嚥下

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

摂食・嚥下(せっしょく・えんげ)は、食物を認識してに取り込むことに始まり、に至るまでの一連の過程を指す。 ヒトの摂食・嚥下は現在、以下のような5期に分けて説明されている(準備期を口腔期に含め、4期で説明する場合もある)。ただし、以下の5期がスムーズに行われるのはあくまで命令嚥下の時であって、自由嚥下の際は必ずしも以下の流れになるとは限らない。

先行期[編集]

認知期ともいわれ、これから摂食する食物の性状を認知することにより、食べ方・唾液分泌・姿勢といった摂食に必要な準備を整える時期。

準備期[編集]

食物を口腔に取り込み、咀嚼して飲み込みやすい大きさの塊(食塊)を形成する時期。

口腔期[編集]

嚥下第1期ともよばれる。随意運動(意識して止められる運動)であり、食塊をによって咽頭へ送り込む時期。

咽頭期[編集]

嚥下第2期ともよばれ、これ以降は不随意運動(意識して止められない運動)となる。 尖(舌の先端)が持ち上がり、食塊が咽頭に達すると嚥下反射が生じて、極めて短時間(約1秒)の間に以下の一連の動きを行う。

  • 軟口蓋が挙上して鼻腔と咽頭の間を塞ぐ(鼻咽腔閉鎖)
  • 舌骨喉頭が挙上し、食塊が咽頭を通過する
  • 喉頭蓋が下方に反転し、気管の入口を塞ぐ
  • 一時的に呼吸が停止する(喉頭前庭・声門閉鎖)
  • 咽頭が収縮し、食道入口部が開大する(輪状咽頭筋の弛緩)

食道期[編集]

嚥下第3期ともいう。食道壁の蠕動運動が誘発され、食塊が食道入口部から胃へと送り込まれる。輪状咽頭筋は収縮し、食塊が逆流しないように食道入口部が閉鎖される。舌骨、喉頭、喉頭蓋は安静時の状態に戻る。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]