山田孝明
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山田 孝明(やまだ たかあき 1953年 - )は、日本の引きこもりを支援する活動家。
概要
[編集]市民の会エスポワール代表。予備校講師であった1989年に不登校の少年と出会って以降、日本全国で引きこもりを支援する活動を行ってきた[2]。
大学入学資格検定の予備校で働いていたのだが、そこには引きこもりの若者が多かった。1994年に居場所を与えようと思い「ライフアート」という組織を設立。マニュアルなどは無く、手探りで行ってきた。居場所は無償で提供してきたため、この費用はアルバイトをして稼いでいた[3]。
2019年には、これまでに見てきた引きこもりの現場を報告する書籍を出版する。社会では発達障害という言葉が蔓延して、子供を学校から排除してきたことが原因であるとする。2014年度の小中学校の不登校の人数は12万人以上で23年前の倍となっているとする。行政の行っている支援は、子供や若者の視点が欠落していると批判して、もう手遅れであるとしている[1]。学校や会社に居場所を見つけられない人は必ずいて、そんな人にもっと光を当てなければならないと思い執筆した。当事者の声や手記も盛り込む[4]。
約35年間京都を拠点に活動をしてきたが、2021年5月に高知市に移る[5]。
高齢化した引きこもり本人や親が社会から孤立して、貧困に苦しみいつめられた状態の家族のことを限界家族と呼ぶ。2021年に高知市でこのような限界家族を24時間支援することを目的とする「限界家族支援センター」を立ち上げる[2]。
脚注
[編集]- ^ a b “親の「死体」と生きる若者たち 山田孝明著:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b “ひきこもり24時間支援 高知市に全国組織「エスポワール」代表・山田さんが移住 | 高知新聞”. www.kochinews.co.jp. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “「中高年ひきこもり」は61万人 「親の『死体』と生きる若者たち」の著者が語る現実”. デイリー新潮 (2019年5月26日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ https://www.facebook.com/asahicom+(2019年4月28日).+“52歳息子、毎晩「殺してくれ」 ひきこもりの声を本に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2023年6月17日閲覧。
- ^ https://www.facebook.com/mainichishimbun.+“ひきこもり支援35年 8050問題専門センター設立した男性の思い”. 毎日新聞. 2023年6月17日閲覧。