小金井ごみ問題
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小金井ごみ問題(こがねいごみもんだい)は、東京都小金井市における廃棄物(ごみ)の処理・処分に関する紛争(ゴミ問題)のこと。2011年にはこの問題により市長が2度変わる事態となった[1]。
背景[編集]
- 1985年、老朽化が進んだ二枚橋処理場の処理量を1日約550トンに更新する組合の計画が決まったにもかかわらず、排ガスや臭気に悩まされてきた周辺住民の声を受け、小金井市議会が改築と同時に処理場の分散を検討すべき、とする「第2工場論」を一方的に決議した事に端を発す。[要出典]
周辺行政の対応[編集]
年表[編集]
- 1985年:小金井市議会が改築と同時に処理場の分散を検討すべきとする「第2工場論」を決議[2]。
- 2004年5月:国分寺市への共同処理の申し入れ[2]。
- 2007年3月:二枚橋処理場 廃止[3]。
- 2009年2月中:国分寺など引き受けてもらっていた周辺自治体に対して、新処理場の建設地を確保するとの約束を守れず、延期した「09年度中」の期限も実現できず。
- 2010年3月:二枚橋衛生組合 解散。
- 2010年4月:将来、国分寺市と共同で可燃ごみを処理する新ごみ処理施設の建設場所を「二枚橋焼却場用地」に決定[4]。
- 2011年4月:周辺自治体へのごみ委託処理費用の増額分を「無駄遣い」として、市長の稲葉孝彦を攻撃してきた佐藤和雄が、新市長に当選[5]。周辺自治体からの反発により、市内のごみ回収不能の恐れが発生[5]。
- 2011年11月:市長の佐藤和雄が発言を陳謝し辞任。市長選挙で前職の稲葉孝彦が返り咲き[5]。
- 2012年4月:小金井市は二枚橋焼却場跡地でのごみ共同処理を断念した事を国分寺市に通知。
- 2014年1月16日:小金井市、日野市、国分寺市の3市による可燃ごみ共同処理計画について、日野市に新しい焼却施設を建てる覚書を交わす[6]。
- 2015年1月18日:日野市内に建設を計画する可燃ごみ処理施設に反対している地元団体「ごみ問題・監査請求をすすめる会」が日野市監査委員に計画の白紙撤回を求めた事務監査請求書を提出[7]。
- 2015年7月1日:小金井市、日野市、国分寺市間で、ごみ処理施設の設置(日野市石田一丁目)及び運営を目的とする一部事務組合「浅川清流環境組合」を設立。管理者日野市長、副管理者小金井市長、国分寺市長。ごみ処理施設の平成31年度中の稼動を目指す。
- 2016年8月24日、二枚橋焼却場の跡地を府中市より買い取り、小金井市の所有地とともに、新たなごみ関連施設の建設候補地とすることが明らかにされる[8]。
脚注[編集]
- ^ “小金井市のゴミ処理問題はそれからどうなったのか”. TIMESTEPS (2016年3月11日). 2017年1月29日閲覧。
- ^ a b 鄭智允 (2014年6月). “「自区内処理の原則」と広域処理(中) 小金井市のごみ処理施設立地問題の現況から”. 自治総研通巻428号. 2016年10月2日閲覧。
- ^ “二枚橋衛生組合の解散に伴う承継事務について”. 小金井市 (2013年4月15日). 2016年10月2日閲覧。
- ^ [1]
- ^ a b c “小金井市長に稲葉氏が返り咲き ごみ問題、元市長に託す”. 日経新聞. (2011年12月19日) 2015年3月1日閲覧。
- ^ “東京)日野に共同ごみ処理施設建設、4市が合意”. 朝日新聞. (2014年1月16日) 2015年3月1日閲覧。
- ^ “日野など3市のごみ処理施設に反対団体が事務監査請求 東京”. 産経新聞. (2015年1月22日) 2015年3月1日閲覧。
- ^ “小金井市が新ごみ施設「二枚橋」跡地 府中市から一部購入”. 産経新聞 (2016年8月25日). 2016年10月2日閲覧。
参考文献[編集]
- 石川禎昭『新ごみ教養学なんでもQ&A』中央法規、2000年 ISBN 4-8058-1937-5