小河内観光開発

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小河内観光開発株式会社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
東京都中央区日本橋通二丁目二番地
業種 陸運業
資本金 11,401,500円
1964年9月30日時点)
発行済株式総数 22,803株
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小河内観光開発株式会社(おごうちかんこうかいはつ)は、東京都西多摩郡奥多摩町にある奥多摩湖を横断する奥多摩湖ロープウェイ(正式名称:川野ロープウェイ)を運行していた索道事業者である。

小河内観光開発が本社としていた東京都中央区日本橋通は、現在「東京都中央区日本橋二丁目」という地名となっている。(上記地図の中央通りと永代通りが交差する付近を参照されたい)

2006年(平成18年)度鉄道要覧によると、現在の会社名は奥多摩湖観光株式会社となっているが、経営実態は不明。2007年(平成19年)度鉄道要覧には、この索道の記載は無い。

沿革[編集]

奥多摩湖上遊覧、登山客の利便等を目的とし、1962年(昭和37年)1月に営業運転を開始。折りしも高度経済成長期、1964年東京オリンピックの開催を控え希望に満ちた時代でもあり、営業当初は主に関東方面から多くの観光客を集めたものの、数年後に湖上横断の橋梁が敷設されると自動車バスで簡単に対岸まで通行が可能になり、乗客が激減。元々高低差がわずか0.6mほどの平坦な索道で風景も変化に乏しく、距離も600m程度の短距離でもあり次第に陳腐化し、1966年(昭和41年)12月1日に「冬季休業」という名目でそのまま運行を一時停止。営業不振の理由により、1975年(昭和50年)3月に正式に運行休止申請が出されている。運行当時の輸送実績等は不明である。

駅一覧[編集]

川野駅(地図) - 三頭山口駅(地図

利用状況[編集]

年度 乗車人員(人) 降車人員(人)
1963 60,691 60,691
1964 53,742 53,742
1965 48,850 48,850
1966 97,502 97,502
  • 東京都統計年鑑各年度版

現状[編集]

奥多摩周遊道路川野駐車場付近から見た三頭山口駅

現在でも施設ゴンドラは手続き上、運行再開を念頭に置いて放置されているが、2014年(平成26年)時点で既に1962年の開業から52年を経過し施設は使用に耐えない状態で荒廃しており、事実上放棄されている。

老朽化による鋼索の切断や鉄塔の倒壊などの危険性が指摘され、過去に地元自治体である奥多摩町と東京都などで撤去について検討が行われたが、所有者である小河内観光開発の消息が不明なこと、自治体からの支援を受けていない純粋な民営であったため、現状で著しい障害が発生していない以上所有者の同意がないままでの強制撤去は法令上出来ないこと、仮に撤去が可能であっても事業者としては現在も登記上は存在したままであるが、おそらくは会社を清算しないまま放置されており、現実的には消滅し、かつ経営責任者の消息が不明になっており撤去費用の請求ができないこと(経過年数を考えると既に取締役会員は全員死亡したものと考えられる)、費用が莫大になり地元自治体が財政負担に耐えられないことなどの問題により撤去等の措置が講じられない状況である。現在、駅の跡地は地元の自治会の申し合わせにより、立入禁止になっている。青梅街道沿いのドライブインから鉄塔を見ることができるのみである。

当時の様子[編集]

現在は完全に無くなってしまっている車内の座席は左右にあり、ポールも立っていた。このロープウェイの設計と製造は日本ケーブルである。

当時の片道の料金は110円であった。これは現在の金額に換算すると1,200円ほどである。

休止直前の1965年(昭和40年)ごろは切符の上から¥80の判子が押され、割引されていた。

外部リンク[編集]