西東京バス氷川車庫

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西東京バス氷川車庫(2011年3月)
西東京バス氷川工場(2010年10月)

西東京バス氷川車庫(にしとうきょうバスひかわしゃこ)は、東京都西多摩郡奥多摩町氷川213にある西東京バスの車庫である。正式には西東京バス五日市営業所氷川車庫と称し、西東京バス五日市営業所の管轄下に置かれている。

奥多摩駅前にあり、奥多摩町と青梅市山梨県北都留郡小菅村丹波山村を所轄エリアに持つ。西東京バスの営業所では唯一、山梨県へ乗り入れる一般路線バスを管轄する営業所である。

社番の営業所記号は、かつて青梅営業所の管轄下だったため、青梅営業所の記号Bを引き継いでいたが、多摩バスに移管されていた青梅営業所の西東京バス復帰にともない、2008年に記号Eが新たに付与された。

概要[編集]

奥多摩駅前にある氷川車庫の建物は「西東京バス サービスステーション」の表示があり、通称「氷川サービスステーション」と呼ばれる。2階がバス事務所、1階が土産物などの物産店とそばを中心とした食堂となっている。乗車券類は2階の事務所のみで取り扱う。奥多摩駅の駅前広場と、駅前広場を出た左手町道、および車庫出口にバス乗り場がある。

奥多摩町氷川686の奥多摩中学校バス停前に、車庫を兼ねた氷川工場があり、整備、洗車は同工場で行い、給油は氷川車庫で行う。

4月から11月の平日に、一部の区間でフリー乗降制を採用している(後述)。

沿革[編集]

西東京バスのこのエリアのバス路線のルーツは、前身会社のひとつである奥多摩振興が開設した路線に由来するものである。1949年には氷川 - 小河内村 - 川野の路線を延伸して山梨県内の丹波山村へ乗り入れた。この路線は青梅電気鉄道傘下時代の1930年代に開業し順次延伸してきたものである。また1952年には小菅村への路線および日原鍾乳洞への路線が開通している[1]

西東京バス成立前後の歴史については、「西東京バス#沿革 - 奥多摩振興」の項も参照。

  • 1963年10月1日 - 西東京バス発足と同時に、八王子営業所(廃止)、青梅営業所、五日市営業所、青梅営業所氷川支所を設置[要出典]する。
  • 1985年頃 - 青梅営業所氷川車庫に名称変更。
  • 2000年頃 - 青梅営業所の多摩バスへの移管にともない、氷川車庫を五日市営業所の管轄に変更する。
  • 2009年1月25日 - PASMOを導入。

現行路線[編集]

奥多摩駅 - 奥多摩湖・小菅・丹波方面[編集]

奥12(E50010)
奥多摩湖岸を走るバス (E2037/E5705)
  • 奥09:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 峰谷橋 - 深山橋 - 鴨沢西
  • 奥10:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 峰谷橋 - 深山橋 - 鴨沢西 - 丹波
  • 奥11:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 峰谷橋 - 深山橋 - 留浦
  • 奥14:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 峰谷橋 - 峰谷
  • 奥15:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖
  • 奥12:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 峰谷橋 - 深山橋 - 留浦 - 小菅の湯(大菩薩峠東口非経由、1往復のみ)
  • 奥12:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 峰谷橋 - 深山橋 - 大菩薩峠東口 - 小菅の湯(奥多摩駅→小菅の湯行きは3本、小菅の湯→奥多摩駅行きは1本)
  • 奥12:奥多摩駅 ← 境橋 ← 奥多摩湖 ← 峰谷橋 ← 深山橋 ← 小菅の湯(大菩薩峠東口、留浦非経由、小菅の湯発奥多摩駅行きの2本のみ)

奥多摩駅から奥多摩湖方面へ向かう路線で、山梨県丹波山村小菅村の主要公共交通機関である他、奥多摩湖や登山アクセスとしての役割も担う。

氷川大橋方面に青梅街道小河内ダムまで走行し、ダム手前で国道から分かれて、奥多摩水と緑のふれあい館のある奥多摩湖停留所に到着する。その後青梅街道に戻り、峰谷橋で奥14は峰集落の方へ進む。その後、深山橋で小菅方面に行く奥12と、丹波方面に行く奥09 - 11に分かれる。

奥09の終点・鴨沢西、奥12の終点・小菅の湯、および奥10の終点・丹波はいずれも山梨県に属する(小菅は山梨県小菅村、鴨沢西と丹波は山梨県丹波山村)。金風呂 - 東部森林公園、田元橋 - 川久保では小菅村営バスと並行しており、田元橋での乗継が可能である。

2014年11月18日より小菅の湯に富士急山梨バスが乗り入れ、大月駅方面へ乗継が可能となった[2]

深山橋 - 丹波・大菩薩峠東口間、および峰谷橋 - 峰谷間でフリー乗降制を採用している。

ダイヤは、奥多摩湖までは1時間1本の運転を確保しているが、各方面への運行本数は最大でも1日5本程度と、生活に最低限必要な本数での運行である。いずれも奥多摩町からの補助金を受けて運行されているが、乗客の減少は今も進み、改正の度に運行本数の減少が見られる。

かつては、塩山 - 丹波 - 奥多摩駅という形で山梨交通との相互乗り入れを行っていたが、利用客の減少などにより、1972年で廃止になっている[3]

奥多摩湖に行くために奥多摩湖バス停や雲取山に登るために暢沢バス停で降りる人が多く、1台では賄いきれないためシーズン時は臨時続行便が出ることも多い。この時は、奥15・奥多摩湖行きや奥09・暢沢西行きが定期運行の続行便として運行される。

奥多摩駅 - 日原鍾乳洞方面[編集]

奥21(E10653)
  • 奥20:奥多摩駅 - 川乗橋 - 東日原 - 日原鍾乳洞
  • 奥21:奥多摩駅 - 川乗橋 - 東日原

奥多摩駅から日原街道を走行し、日原鍾乳洞入口までを結ぶ。沿線道路は狭隘区間のため、トランシーバーを携帯した添乗員が車両誘導を行っている(運賃収受、乗降扉の扱いは行わない)。

南一丁目 - 鍾乳洞間でフリー乗降制を採用している。

ダイヤは平日と休日で大きく異なり、平日は鍾乳洞停留所まで運行するが、休日は日原付近の道路がすれ違い困難であることから東日原止まりとなり、鍾乳洞までは徒歩で行くこととなる。

奥多摩駅 - 古里・川井方面[編集]

奥31(E10651)
  • 奥30:奥多摩駅 - 神庭 - 古里駅 - 桜木 - 川井駅 - 上日向
  • 奥31:奥多摩駅 - 神庭 - 古里駅 - 桜木 - 川井駅 - 上日向 - 清東橋
  • 奥32:奥多摩駅 - 長畑 - 神庭 - もえぎの湯入口 - 奥多摩駅(片回り循環路線)
  • 川30:桜木 → 川井駅 → 上日向
  • 川31:桜木 → 川井駅 → 上日向 → 清東橋
  • 川32:上日向 → 川井駅
  • 川33:清東橋 → 上日向 → 川井駅

奥多摩駅から国道411号線を新氷川トンネル方向に進んでいき、川井駅までは青梅線と平行する。川井駅 - 清東橋間でフリー乗降制を採用している。奥多摩駅発着は出入庫を兼ねている。奥多摩町などから補助金を交付されて運行する路線である。

2018年3月17日より、川30・川31の桜木行きが川井駅止まりに変更となり、川32・川33が新設されている。

御岳駅 - 御岳山方面[編集]

御10(E59902)
  • 御10:御岳駅 - ケーブル下
ケーブル下停留所から、御岳登山鉄道滝本駅へは徒歩約3分。
繁忙期は臨時増発便も運行される。車両は青梅営業所の大型車両が使用され、安全確認要員として車掌も乗務する(運賃収受・乗降ドア扱いは行わない)。
当路線は前払いのため、途中停留所で降りる際は行き先を申告すること。御岳駅 - ケーブル下の利用が多数のためこのような取り扱いとなる。[要出典]
2015年4月1日より、平日午後の一部便は青梅営業所で担当(前面・側面の行先表示機に、氷川所属車両は系統番号が表示されるが、青梅所属車両は行先のみの表示)。なお、2015年9月1日より青梅駅始発便が運行されているが、これは青梅営業所担当である[4]

廃止路線[編集]

  • 奥13:奥多摩駅 - 境橋 - 奥多摩湖 - 熱海 - 峰谷橋 - 大津久
2001年7月20日廃止。

車両[編集]

氷川車庫の車両
(左:日野・レインボーRJ、右:日産ディーゼル・JP〈旧多摩バス色〉。どちらも廃車済

道路事情により歴代車両のほとんどが中型車である。長らく主力だった日野・レインボーRJが2011年に全廃になり、いすゞ・エルガミオ日野・レインボーIIに代替された。全てノンステップ車である。一時期配属されていた日産ディーゼル・スペースランナーJPは奥多摩湖方面への限定運用となっていた。

当車庫が所在する奥多摩町は、自動車NOx・PM法 の対象外地域のため、他営業所で使用の本拠を置くことができない車両が在籍することがある。2007年まで八王子市内で運行されていたボンネットバス「夕やけ小やけ号」も、運行終了までの数年は当車庫に在籍していた。

脚注[編集]

  1. ^ 『バスジャパン ハンドブックシリーズ S86 京王バス・西東京バス』 BJエディターズ2014年12月1日ISBN 978-4-434-19866-3
  2. ^ 東京から山梨へ新ルート ◆◆◆ 奥多摩駅と大月駅からの路線バスが小菅村で結ばれます。 (PDF, 西東京バス 2014年11月14日)
  3. ^ 出典『西東京バス株式会社30年史』より「昭和41年(1966年)8月1日山梨県塩山市 - 西多摩郡氷川町、急行バス運行開始、両者とも運行回数毎日2回、総延長62.4キロ・所要時間2時間40分」
  4. ^ 9月1日(火)ダイヤ改正を実施いたします。”. 西東京バス株式会社 (2015年8月24日). 2015年9月1日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度48分32.8秒 東経139度5分46.6秒