宇治川花火大会
宇治川花火大会 | |
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概要 | |
通称、略称 | 宇治川花火 |
正式名称 | 宇治川花火大会 |
開催時期 | 毎年8月上旬 |
初回開催 | 1960年8月10日 |
開催終了 |
2013年8月9日(最終開催日) 2017年12月7日(廃止決定) |
会場・場所 | 宇治橋周辺 |
主催 | 宇治市 |
人出 | 22万人(2007年、2008年) |
最寄駅 | JR宇治駅、京阪宇治駅 |
備考: 開催終了 |
宇治川花火大会(うじがわはなびたいかい)は、京都府宇治市の宇治川河川敷で1960年から2013年まで行われていた花火大会である。
沿革
[編集]1960年に第1回が開催された。
京都府下の花火大会では最大の規模[1]であり、2015年の休止の際に報道された同年2月13日付の京都新聞のネットニュースなどによると、毎年20万人前後の人出となり、2007年と2008年の開催では22万人を超えたと報道されていた。
2008年は「源氏物語千年紀記念 第48回宇治川花火大会」、2011年は「みんなでがんばろう!日本 第51回宇治川花火大会」という名称で実施された。
台風による中止、再開を断念し廃止へ
[編集]2014年は8月11日に行われる予定であったが、台風11号直撃により、会場に近い宇治川上流にある天ケ瀬ダムの放流量が増えてしまい、打ち上げ場所や有料観覧席の設置予定箇所までもが水没する被害が発生し、安全確保が困難となったため、予備日に設定していた8月14日への順延を含め、大会史上初の完全中止となった[2][注釈 1]。
京都府内ではこの花火大会に次ぐ規模であったドッコイセ福知山花火大会が2013年、露店爆発事故の影響により無期限休止したため、京都府下での大規模花火大会はこの宇治川花火大会が唯一となっていた[注釈 2]が、上記2014年の台風水害の影響が残り、会場の安全確保の観点から、2015年(当初開催予定8月11日)は2月13日の段階[3]で、また2016年(開催予定日不明)も2月20日の段階でそれぞれ公式ホームページを通して開催中止(予備日設定もなし)となった。ただし、2015・2016年は「宇治川ナイトフェスティバル」と題して花火とは異なるイベントを実施しており、これについても花火大会の正式な開催回数に含めている。
2017年5月に花火の数や規模の縮小(予定では打ち上げる花火の量を100発程度に減らすとともに、他のイベントと組み合わせて8月に複数回に分けて開催するとしていた[4])、大会名称も新しいものに変更したうえで、これに代わる複数日に跨る開催で4年ぶりの実施が検討されていることが明らかになったが[5][6]、同年7月に中止が発表された。2018年度以後についても、人出の予想や交通アクセスなど、警備上や安全対策のめどが立たないとして、当面の間は再開を見送り、事実上宇治市は花火大会そのものを廃止する方針を同時に打ち出した[7]。この時、宇治市観光協会は、「今後の再開は非常に困難であると認識しているが、改めて開催を前提として実施に必要な費用などを総合的に勘案して、今後の開催をするかについては判断することになる」[8]としていた。
ところが2017年12月7日に、宇治市は見物客の安全対策に目途が立たないことを理由に、正式に宇治川花火大会を廃止することを決定した[9][10]。
宇治川花火大会が廃止されたため、京都府内での大規模花火大会は事実上廃止かと思われていたが、入れ違いに2018年より京都市伏見区で「京都芸術花火」が開催されることとなったため、曲がりなりにも大規模花火大会が継続されることとなった。ただし、この京都芸術花火は、文化庁の京都移転を記念して始まったものであるため、京都2大花火大会の代替としての開催ではない。なお、京都芸術花火は2019年以降も継続して毎年5月下旬に開催することが決まったが、2020年より2024年までの京都競馬場の改築工事期間は一時的な休止および他の会場への一時的な移転が検討されている。これとは別に、その後2019年に亀岡市の亀岡平和祭保津川市民花火大会が打ち上げ数を約8,000発とした上で、本大会に次ぐ規模の大規模花火大会に昇格している。
出典
[編集]- ^ 【京都の宇治川花火 再開を断念】 - Yahoo!ニュース公式Twitter 2017年12月8日0時22分発信、同年同月9日閲覧。
- ^ 京都・宇治川花火大会が中止 台風影響、今年は開催せず(京都新聞) - Yahoo!ニュース 2014年8月11日13時49分発信分
- ^ 平成27年度 宇治川花火大会 休止のお知らせ(2015年2月13日 宇治川花火大会実行委員会 発表)
- ^ “再開方針一転、宇治川花火中止に 安全対策、調整つかず”. 京都新聞. (2017年7月27日) 2017年12月8日閲覧。
- ^ “京都)宇治川花火大会4年ぶり実施へ 規模縮小など検討”. 朝日新聞デジタル. (2017年5月11日) 2017年12月8日閲覧。
- ^ “宇治の花火、4年ぶりに復活か 安全面など考慮し中止も実施の方向で検討”. 産経WEST. (2017年5月11日) 2017年12月8日閲覧。
- ^ “京都・宇治川花火、来年以降も困難 警備などめど立たず”. 京都新聞. (2017年7月28日) 2017年7月29日閲覧。
- ^ 宇治市における花火の打ち上げについて
- ^ “宇治川花火、半世紀の歴史に幕 京都、安全対策理由に”. 京都新聞. (2017年12月7日) 2017年12月8日閲覧。
- ^ “夏の京都の風物詩・宇治川花火大会、来年から開催せず「安全確保できない」”. 産経WEST. (2017年12月8日) 2017年12月8日閲覧。
注釈
[編集]- ^ ただし、過去にも開催予定日が雨天中止となったことはあるが、いずれも予備日には開催されており、完全中止は2013年まで回避されていた。
- ^ 京都府下では、この2大花火大会および京都芸術花火以外にも、大規模花火大会ではない花火大会は一部地域で開催されており、舞鶴市のみなと舞鶴ちゃったまつりや宮津市の宮津燈籠流し花火大会、南丹市の京都南丹市花火大会などでも花火が打ち上げられている。福知山での花火大会は2015年までは完全休止だったが、2016年はドッコイセ祭りの主催者とは異なる地元のNPO「E grows(イーグローズ)」が規模こそ大幅に縮小されながらも花火大会が復活開催されたが、被災者の心情からわずか1年で再び休止された。