善悪二元論

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善悪二元論(ぜんあくにげんろん)とは、世の中の事象をの二つに分類する事で世界を解釈する認識法。歴史的にはマニ教が有名であり、マニ教を意味するマニケイズム(Manichaeism)は善玉悪玉論の代名詞ともなっている。フリードリヒ・ニーチェは善悪の彼岸を提唱し、キリスト教における善神勝利一元論に即した善悪の二元論を批判したとされるが、そうした自らの言説が善悪二元論を呈するという矛盾に陥った。

河合隼雄は一神教における善悪二元論を神とサタンが対立することに由来する社会とし、これと比較し、神道の場合、対立する神と神は存在するが、明確に善悪の区分をせず、交互に祀る関係を挙げ(高天原系の神と出雲系の神と言った具合に)、日本人が敗者に対して愛惜感が強いこと(日本の神には敗者もいる)や判官びいきの原型が求められるとする(『中空構造日本の深層』 pp.42 - 46)。

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