向井山朋子

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Nocturne in hollandfestival 2014 photo by Rahi Rezvani

向井山 朋子(むかいやま ともこ)はアムステルダムを拠点に活動するピアニスト/アーティスト。

1991年ガウデアムス国際現代音楽演奏コンクール優勝。ソリストとしてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団アンサンブル・モデルンロンドン・シンフォニエッタとも共演。1990年代より観客とお茶を飲んだりお喋りしながらピアノを弾く「リビングルーム」など、従来の演奏形式にとらわれない新しい形のステージを積極的に発表。2007年には「向井山朋子財団」を設立し、自らアーティステックディレクターとしてプロデュースの分野でも活躍。音楽演奏の枠にとどまらず、インスタレーションと音楽を組み合わせた空間そのものを作りだす作品を世界各国の美術展などで積極的に発表。また、建築、ファッション、ダンス、写真などの多分野とのコラボレーションによりジャンルを横断する作品を多数発表している。


主な作品[編集]

”for you" (2005年)[編集]

客席数2020の横浜みなとみらい大ホールにて、たった一人の観客のために行われたリサイタル。横浜トリエンナーレ参加作品。

”you and bach"(2006年)[編集]

ピアノ作品、ノイズ、ガラス、光を使ったインスタレーション。シドニービエンナーレ参加作品。

”show me your second face" (2007年)[編集]

デザイナー、クラヴァース・ファン・エンゲレンとの共同制作。「ファッションと音楽の融合」と話題になる。

”Tar and Feathers" (2006年)[編集]

振付家イリ・キリアンネザーランド・ダンス・シアターとのコラボレーション。

”夏の旅―シューベルトとまちの音" (2007年)[編集]

東京、仙台、山形、岩手、札幌で各地の人々が採取した町の音にシューベルトの即興曲などのコラージュが重ねられ、演奏された観客参加型の作品。
日本では同地を北上しながら演奏。その後、欧州と米国で展開。

”wasted" (2009年)[編集]

wasted(2009) by tomoko mukaiyama

世界から1000人の女性たちが参加した12,000着の絹のドレスと経血とピアノ作品が織りなす壮大なプロジェクト。
日本、オランダ、インドネシアを巡回。その過程はドキュメンタリー映画「白い迷路」として記録された。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ参加作品。

”Nocturne/夜想曲" (2011年)[編集]

東日本大震災の津波被害により被災し使用できなくなった2台のピアノの1台に口紅を施すインスタレーション。
2011年、山形の東北芸術工科大学での初演後、2013年の瀬戸内国際芸術祭にも招聘され、香川県観音寺市の伊吹島でインスタレーションを展示。
2014年6月、オランダ最古・最大の舞台芸術祭オランダ・フェスティヴァルにも参加。

”SHIROKURO" (2012年)[編集]

振付家ニコル・ボイトラー 、照明デザイナー ジャン・カルマンとの共作によるダンス作品。
日本での初演後、欧州を中心に巡回。ダンス・トリエンナーレ・トーキョー参加作品。

”Falling" (2013年)[編集]

照明デザイナー ジャン・カルマンとの共同でサミュエル・ベケットの戯曲「いざ最悪の方へ」から着想を得たインスタレーション、パフォーマンス。
新聞紙、自動演奏のピアノと一般公募したパフォーマーによって、愛知県岡崎市のショッピングセンターの使われなくなったフロアの空間を一変させた。あいちトリエンナーレ参加作品。

”East Shadow" (2013年)[編集]

振付家イリ・キリアン、元ネザーランド・ダンス・シアターⅢのダンサー、映像のジェイソン・アキラ・ソンマとともに作り上げた舞台作品。サミュエル・ベケットの「total nonsense(圧倒的不条理)」を背景に、津波の被害者に捧げられた。向井山は舞台音楽を担当。あいちトリエンナーレでの初演後、ヨーロッパを巡回。

”Multus#1, #2, #3" (2012年〜)[編集]

「増殖する」という意味のラテン語をテーマに、ピアノやその他の事象を増殖させながら変容していくシリーズ。
第1回目は、ジャン・カルマンの照明デザインの中、オランダの現代音楽家シメオン・テン・ホルトの「カント・オスティナート」を2台ピアノで演奏、第2回目は、「ダンス・オン・ピアノ」と題し、オランダの映像ミュージアムEYE Film Institute Netherlandsの所有する映像を使用したビデオ・インスタレーションの中で4人のピアニストが演奏した。

外部リンク[編集]

*向井山朋子ウェブサイト