吉草酸エチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
吉草酸エチル[1]
識別情報
CAS登録番号 539-82-2 チェック
ChemSpider 10420 チェック
ChEMBL CHEMBL47483 チェック
特性
化学式 C7H14O2
モル質量 130.18 g mol−1
外観 無色の液体[2]
匂い 果実臭[2]
嗅覚閾値 0.00011ppm[4]
密度 0.877 g/cm3 at 20 °C
融点

−91.2 °C, 182 K, -132 °F

沸点

145 °C, 418 K, 293 °F ([2])

への溶解度 不溶
溶解度 エタノールエーテルに易溶[3]
危険性
NFPA 704
NFPA 704.svg
3
1
0
引火点 38℃[2]
関連する物質
関連する異性体 C7H14O2を参照
関連物質 吉草酸メチル
酪酸エチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

吉草酸エチル(きっそうさんエチル、: Ethyl pentanoateまたは: Ethyl valerate)は吉草酸エステルの一種である。リンゴに似たフルーツ香をもつ無色の液体である。

用途[編集]

リンゴアプリコットモモなどフルーツ系、バターナッツ系の香料として4.2~15ppmほど、チューインガムにおいては260ppmほどの濃度で使用される。嗅覚閾値は吉草酸メチルより低いものの、加水分解で発生した遊離酸による悪臭が生じるため調合香料には不向きである[2]

製法[編集]

吉草酸エタノール無機酸触媒下で反応させることにより得られる[3]

安全性[編集]

日本の消防法では危険物第4類・第2石油類(非水溶性)に分類される[5]

脚注[編集]

  1. ^ Merck Index, 12th Edition, 10042
  2. ^ a b c d e 『合成香料 化学と商品知識』
  3. ^ a b 『化合物の辞典』
  4. ^ 嗅覚閾値におい・かおり環境協会
  5. ^ 製品情報東京化成工業

参考文献[編集]

  • 印藤元一 『合成香料 化学と商品知識』 化学工業日報社、1996年、722頁。ISBN 4-87326-206-2
  • 高本進 『化合物の辞典』 朝倉書店、1997年、488頁。ISBN 4-254-14043-6