千草忠夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

千草忠夫(ちぐさ ただお)(1930年[1]-1995年1月12日)は、石川県金沢市に在住しSM小説を主に執筆していた官能小説家。

経歴[編集]

雑誌『奇譚クラブ1960年2月号に「懸賞愛読者原稿入選作品」として掲載された「雌雄」で官能小説家としてデビュー。以降、メインのペンネーム・千草忠夫の他に、九十九十郎・珠州九・八巻令・三鬼俊・並木梗太郎・乾正人など多数の筆名を使い分けながら、35年間に及ぶ精力的な創作活動を続けた。

著書は、2009年現在の時点で約250冊におよび(同一内容作品の別版も含む)、読者の年齢層を問わず愛読されるが、一方で短中編作品には未書籍化のものも多い。なお他のペンネームの使用は、創作初期の際に事例が多いとされ、これは同一の雑誌に新人の原稿が複数載ることや、競合誌に新人の作品が多く掲載されることを文壇的な事情で配慮したためといわれている。

また絵心があり、千百蘭のペンネームで縛り絵を執筆している。

1995年1月12日、他界。没年齢64歳。死後10年以上が経った2009年現在まで、その遺された作品は、機会を見て、書籍として復刊、また雑誌に再録などされている。

本業は金沢市の私立高校教諭だったとされる。

執筆作品の掲載雑誌[編集]

奇譚クラブ、裏窓 SMマガジン、増刊SMセレクト、SMセレクト、えろちか、SMファン、増刊SMファン、問題SM小説、SMキング、パンチSM 小説S&Mスナイパー、小説SMファン、あぶろまん、SMプラザ、SM秘小説、サスペンスマガジン、S・Mマガジン、SMコレクター、増刊SMキング、SMギャラリー、アブハンター、別冊SMファン、小説官能読切、別冊SMエロス、SMマニア、S&Mスナイパー、SM愛撫術 SMスピリッツ、増刊SMマニア、SM遊戯術、Vコミック、S&Mフロンティア、SM奇譚、マニア倶楽部、SMクラブ、SM官能小説

…など多数。なおこのなかには、別記の別ペンネームでの掲載や、同一作品の再録なども含まれる。

主な作品[編集]

長編[編集]

「闇への供物」(80)「美肉の冥府」(83)「嬲獣」(83)「悶え火」(84)「姦のカーニバル」(84)「奴隷牧場」(87)「凌辱教室」(89) 「姦虐ゲーム」(90)「悪魔のバイブル」(94)「プリアポスの神」(95)「竜也無頼」(2001)ほか[2]

短・中編[編集]

華麗なる肉のキャンバス」(72)「被虐の契り」(74)「菊花すすり泣き」(78)「魔の棲む肉」(78)ほか、多数あり。短中編作品の一部は書籍化された短編集に収録されているが、別項目のように、まだまだ雑誌掲載のみの作品も数多い。

漫画化作品[編集]

沖圭一郎により「姦虐ゲーム」が、間宮聖士により「奴隷牧場」「調教士」(「調教士狂」と改名)が漫画化されている。

脚注[編集]

  1. ^ 永田守弘『教養としての官能小説案内』筑摩書房〈ちくま新書 836〉、2010年3月。ISBN 978-4-480-06541-4に、団鬼六より一歳上とある。[要ページ番号]
  2. ^ 長編作品の年は、最初の書籍化の年を表記。

参考文献[編集]

  • 千草忠夫 『千草忠夫選集 2』 ベストセラーズ、1998年6月ISBN 978-4-584-18027-3千草忠夫・全作品目録。

外部リンク[編集]