動物進行論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

動物進行論』(: Περὶ πορειας ζωων: De Incessu Animalium: Progression of Animals)とは、古代ギリシャ哲学アリストテレスによって書かれた、動物生物に関する研究書の1つ。彼の5冊ある動物学著作の中では、『動物誌』『動物部分論』『動物運動論』に次ぐ第4書であり、動物の前進・移動行為が考察される。

構成[編集]

全19章から成る。

  • 第1章 - 種々の動物における移動器官。体肢の数と曲折部。
  • 第2章 - 体内の「静止点」(関節)と外界の「支点」(空気)。の例え。
  • 第3章 - 体内における能動的部分と受動的部分の区別。外界における体肢の抵抗面(支点)。
  • 第4章 - 動物体の機能による分類。植物体との比較。右側の優位。分化の進行。
  • 第5章 - 体肢の数。
  • 第6章 - 有血動物の四点運動。多足の無血動物との比較。
  • 第7章 - 身体構造と運動機構、その中心。
  • 第8章 - 細長い有血動物(ヘビ類)に足が無い理由。
  • 第9章 - 無足動物の曲折部。跳躍動物、飛翔動物(鳥類)、遊泳動物(魚類)についても。
  • 第10章 - 鳥類の四点運動。鳥類、有節類(類)における尾部の機能。
  • 第11章 - 唯一の直立動物としてのヒトの身体。鳥との比較。鳥類の構造バランス、尾部。
  • 第12章 - ヒトと四足類の体肢の曲折様式の相違。
  • 第13章 - 体肢の曲折様式の図示。交互対立の原理。
  • 第14章 - 四足類の四肢の交叉。カニの独特の歩き方。
  • 第15章 - 鳥類と四足類の比較。鳥類の脚の構造と曲折の理由。空の動物と水の動物の概観。翼やヒレの傾斜付属。卵生四足類の構造。
  • 第16章 - 無血動物の移動運動の説明。カニの特異性。
  • 第17章 - カニ、ザリガニヒラメ水鳥
  • 第18章 - 魚類の足の欠如。翼とヒレの対応。
  • 第19章 - 身体のねじれた動物。軟体類(頭足類)とアザラシコウモリの比較。植物に近い動物(貝類)。

内容[編集]

日本語訳[編集]

  • 『アリストテレス全集 9 動物運動論 動物進行論 動物発生論』 島崎三郎訳、岩波書店、1969年
  • 『新版 アリストテレス全集10 動物の諸部分について 動物の運動について 動物の進行について』 濱岡剛・永井龍男訳、岩波書店、2016年
  • 『動物部分論・動物運動論・動物進行論』 坂下浩司訳、京都大学学術出版会<西洋古典叢書>、2015年

脚注・出典[編集]

関連項目[編集]