先山

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先山
洲本市鮎屋から眺める先山
標高 448 m
所在地 兵庫県洲本市
位置 北緯34度21分27.75秒
東経134度50分19.26秒
山系 千山山地(津名山地
Project.svg プロジェクト 山
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先山(せんざん)は、兵庫県淡路島中部にある標高448mの洲本市上内膳に位置する千山山地の最高峰。愛称は淡路富士[1]

概要[編集]

山名は国生み神話イザナギイザナミの二人の神が淡路島を創ったときに、最初にできた山がこの先山であるとされることから[1]

領家変成帯花崗岩でてきていて西側は緩やな津名丘陵が続き、東側には南北に通る先山断層を挟んで大阪層群の丘陵が広がっている[2]

山頂の展望台からは大阪湾はもとより四国まで望むことができ「洲本八景」の一つに数えられ[3]、 また本山と諭鶴羽山(608m)、柏原山(569m)で「淡路三山」とも呼ばれる。

1804年文化元年)、谷文晁が出版した『名山図譜』は全国の著名な88の山を水墨画で描いたものだが、この中に大阪湾を隔てて望んだ先山が富士山のような姿で描かれている[4]

千光寺[編集]

千光寺
千光寺
境内
所在地 兵庫県洲本市上内膳2132
山号 先山
宗派 高野山真言宗
寺格 別格本山
本尊 千手観音
創建年 (伝)901年延喜元年)
開基 (伝)寂忍(藤原豊広 別名:狩人の忠太)
札所等 淡路島十三仏霊場 第一番
文化財 梵鐘(国の重要文化財
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山頂には淡路島第一の名刹で高野山真言宗別格本山、先山千光寺が建つ。本尊は千手観音。縁起によると大猪(為篠王)に化身した観音菩薩に導かれた狩人の忠太(藤原豊広)が開基したとされ、境内には狛犬ではなく神使としてが置かれている[3]

梵鐘弘安6年(1283年)の銘があり国の重要文化財である。本堂の鰐口天文15年(1546年)のもの。三重塔高田屋嘉兵衛により文化年間に修築されたという[5]。また仁王像運慶の作であるといわれる(実際の作者は不明)。古くから信仰を集めており、今も大晦日の夜の「除夜詣」から正月初詣にかけて賑わう[1]

団子ころがし[編集]

死者の五七日忌(35日)に団子またはおにぎりを山上から谷に向かって投げる供養行事。団子ころばしとも。これは死者の行く手に待ち構えるをそれらの供物で逸らせ、死後の旅路を手助けしようとするもので、施餓鬼法要とも言われる五七日忌にこの先山をはじめ、妙見山や地蔵山、開鏡山、愛宕山などで行われている[6]

岩戸神社[編集]

岩戸神社
岩戸神社
位置 北緯34度21分23.4秒東経134度50分19.5秒
主祭神 天照大神
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千光寺のすぐ下方(位置:北緯34度21分23.4秒東経134度50分19.5秒)、標高400mほどに高さ8mの岩があり、岩戸神社が祀られている。日本神話天の岩戸に姿を隠した天照大神を祀る[7]

ギャラリー[編集]

アクセス[編集]

頂上の千光寺まで北側から車道が通じ駐車場がある。また南東側には麓からの参道がある。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 淡路島十三仏霊場 第一番 先山 千光寺”. 淡路島十三仏霊場会 (2010年). 2010年12月11日閲覧。
  2. ^ 淡路島中部、先山断層の最新活動とその意義”. 千葉大学大学院理学研究科活断層研究会 (1997年). 2010年12月5日閲覧。 (PDF, 325KiB)
  3. ^ a b 淡路島観光大全 > 先山 千光寺”. 淡路島観光協会. 2010年12月11日閲覧。
  4. ^ かなり誇張して描写しているが、泉州から望んだ姿は独立峰の様に見えなくもない。
  5. ^ ひょうご歴史ステーション(千光寺)兵庫県立歴史博物館HP 2016年1月26日閲覧
  6. ^ 淡路の伝統芸能と文化”. 兵庫県淡路県民局・兵庫県立淡路文化会館 (2004年3月). 2010年12月11日閲覧。 (PDF, 4.28MiB)
  7. ^ 兵庫県/淡路先山・岩戸神社”. 兵庫県 (2009年12月1日). 2014年3月4日閲覧。

関連項目[編集]

  • ウィキメディア・コモンズには、先山に関するカテゴリがあります。