元悰

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元 悰(げん そう、生年不詳 - 542年)は、北魏東魏皇族。西河文靖王。は魏慶。

経歴[編集]

西河王元昴(元太興の子)の子として生まれた。西河王の封を嗣いだ。はじめ中書侍郎となり、武衛将軍・滎陽郡太守に転じた。後に安西将軍・北華州刺史に任じられた。侍中衛将軍・金紫光禄大夫の位を受け、驃騎大将軍に進んだ。司州牧となった。535年天平2年)1月、太尉となった。録尚書事を加えられた。536年(天平3年)4月、また司州牧となった。後に青州刺史として出向した。542年興和4年)11月20日、青州で死去した。仮黄鉞・太傅司徒公・驃騎大将軍・定州刺史の位を追贈された。は文靖といった。

伝記資料[編集]

  • 魏書』巻19上 列伝第7上
  • 北史』巻17 列伝第5
  • 元悰墓誌