僕の小規模な失敗
| 僕の小規模な失敗 | |
|---|---|
| ジャンル | 自伝漫画[1]、青年漫画[独自研究?] |
| 漫画 | |
| 作者 | 福満しげゆき |
| 出版社 | 青林工藝舎 |
| 掲載誌 | アックス |
| 発表期間 | 2002年8月 - 2005年8月 |
| 巻数 | 全1巻 |
| 話数 | 全18話 |
| 漫画:僕の小規模な生活 | |
| 作者 | 福満しげゆき |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | モーニング |
| レーベル | モーニングKCDX |
| 発表号 | 2006年44号 - 2012年42号 |
| 発表期間 | 2006年 - 2012年9月13日[2] |
| 巻数 | 既刊6巻(2012年2月23日現在) |
| 漫画:僕の最後の失敗 | |
| 作者 | 福満しげゆき |
| 出版社 | スクウェア・エニックス |
| 掲載誌 | 月刊ビッグガンガン |
| レーベル | ビッグガンガンコミックス |
| 発表号 | 2024年Vol.12 - 2025年Vol.04 |
| 発表期間 | 2024年11月25日[3] - 2025年3月25日[4] |
| 巻数 | 全1巻 |
| 話数 | 全5話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画 |
| ポータル | 漫画 |
『僕の小規模な失敗』(ぼくのしょうきぼなしっぱい)は、福満しげゆきによる日本の漫画作品。青林工藝舎『アックス』に28号から46号(33号を除く)にかけて3年間に渡り連載された[注釈 1]。キャッチコピーは「アックス版まんが道」。[要出典]福満の初期の作品の1作[5]。
作者が漫画家を志すようになった15歳から25歳までの青春時代を元にした[独自研究?]自伝的作品[1]。高校中退、漫画家デビュー、将来の不安と鬱鬱とした心理、女性へのリビドーや悲痛が描かれている。終盤はコマが小さくなっていき、最多で1頁に27コマも描かれている。『僕の小規模な生活』(講談社)は本作終了後を描いた続編的作品。[独自研究?]
シリーズ
[編集]『僕の小規模な生活』(ぼくのしょうきぼなせいかつ)が『モーニング』(講談社)にて、2006年44号から連載開始。2007年7月からは、数ヶ月続けて毎週連載しては数ヶ月間休載する形態で連載されたが、[要出典]2012年9月から同誌で『就職難!! ゾンビ取りガール』の連載が始まると同時に長期休載し[2]、『ゾンビ取りガール』が長期休載した後も連載は再開されていない[注釈 2]。時期的には青林工藝舎から単行本が刊行されている『僕の小規模な失敗』終了時から始まる、続編的作品。[要出典]作者自身の漫画家生活を題材にした作品[注釈 3]で、講談社や双葉社の漫画編集者とのやりとりや駆け引き、すぐにネガティブで疑心暗鬼になる作者の自意識、妻の出産、学生時代の同級生との思い出などが描かれる[6]。
『僕の小規模な失敗』から22年が経過し[7]、「僕の〜」シリーズの新作として[8]『僕の最後の失敗』が『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2024年Vol.12より2025年Vol.04まで連載された[3][9]。
あらすじ
[編集]僕の小規模な失敗
[編集]工業高校に進学した「僕」は学校に馴染めず、不良だらけでまともに授業が成立しない教室に絶望、「すべてがダメになる大いなる予感!」を感じ、マンガを描くことに没頭しようとする。授業中に教師に注意されてもマンガを書き続け、コンクールに応募するが落選し、高校も留年してしまう。
高校を辞めて、友人とともにアパート暮らしをはじめ、ピザ屋の配達のバイトをしながらマンガを描こうとするが、いつの間にかマンガを描く情熱がなくなっていることに気がつく。友人に彼女ができ、居づらくなった「僕」は実家に戻り、夜間の定時制高校に入学する。なにかしなければと思った「僕」は柔道部を作り、部員を集め、大会にも出場する。持ち込んだマンガが雑誌に掲載されるが、精神はどんどん陰鬱になっていく。
「僕」は推薦で大学の夜間部に進学するが、授業にはついていけず、マンガも掲載されなかったり、載ってもアンケートでは下位の日々。そんな中、バイト先のレコード店の常連客である、大阪出身のバンドマンと友人になり、彼の知り合いである2人の女の子と出会う。「僕」はそのうちの片方、九州から上京してきた金髪の短大生「彼女」と仲良くなる。「僕」は彼女が好きになるが、泥酔してしつこくつきまとったせいで「もう会わない」と言われてしまう。絶望した「僕」は心療内科に通ったり、ボクシングを始めて、友人と『ファイト・クラブ』の真似をしてなんとか気を紛らわせる。するとそこに、体調を崩して九州の実家に帰っているという「彼女」から電話がかかってくる。喜んだ「僕」は頻繁に手紙を書き電話するが、彼女の母親がストーカーではないかと心配しているので手紙を送るのはやめてくれと返事が来る。
またもや一人になった「僕」は同窓会に出席するが、同級生がみな成功していないと感じて虚しくなる。トラックのタイヤを積みあげるバイトをしていると、「彼女」がまた上京してくるという。中野でデートしたり一緒にマンガを描いたりしているうちに2人は仲を深める。やがて「彼女」は一人暮らしすることになり、「僕」が部屋を探して紹介したことから同棲することになる。「僕」は工場に就職するが、やはりマンガを諦めきれない。「彼女」を実家の母親が連れ戻しに来るが、なんとか逃げ、「僕」は仕事を辞めてマンガに専念し、「彼女」は働きに出る。「彼女」の実家からも許しが出て、2人は結婚する。しかし「僕」のマンガ家生活はまだ始まったばかりであり、今日も出版社に持ち込みに行く日々が続くのだった。
登場人物
[編集]僕の小規模な失敗
[編集]- 「僕」
- 主人公。工業高校中退。定時制高校卒業。高校1年生を3回やって、高校に6年間も通う。工業高校時代に漫画家を志すようになるが、デビューはしても雑誌が休刊になったり、独特の作風ゆえにアンケートでビリから2番目をとるなど上手くいかない。ネガティブ思考で後ろ向きながらも行動力がある。
- 「彼女」
- 九州から上京してきた金髪の短大生。最初はしつこく付きまとう「僕」をストーカー扱いして拒絶するが、後に紆余曲折あって結婚する。
- 「友達1」
- 「僕」の友人で、「僕」が工業高校を辞めてから一緒のアパートに住んでいた。その後は美容師となり、「僕」も「彼女」とのデートの前に髪を整えてもらうなど友人としての付き合いは続いている。
- 「バンドマン」
- 大阪出身。26歳で、「音楽で武道館に行くのが夢」と言いながら、ろくに音楽活動もしていない。
- 「バンドマンの彼女」
- 「彼女」の友達の音大生。眼鏡。最終的には結局「バンドマン」と別れる。
- 「友達2」
- 「僕」がバイトしていたレコード店でのバイト仲間。
- 「定時制高校時代の後輩」
- 「僕」が柔道部を設立した時部員だった太目の青年。「僕」より2つ年下だが、実際は同級生。その後茶髪になる。
僕の小規模な生活
[編集]- 「僕」
- かけだしの漫画家(福満自身)。第1話時点で25歳。マイナー誌から数冊単行本を出す。頼まれて短い原稿を書く日々。コネを持つ芸能人・スポーツ選手を異常なまでの執着心をもって敵対視する。新しいもの好き(携帯の新機種等)。「女性を性の対象としかみていない」(本人談)。年上の編集者にはこびへつらい、年下の編集者には強気。亭主関白。出版社のパーティーに参加するも、会場の隅っこでひとり寿司をほおばるほどに社交性がないが、酒を飲むと強気になり、失言を繰り返してはその後数日間凹み続ける。実際の編集者との交渉時などにおいては自分の意見を曲げずに通すこともある。無趣味人間(唯一趣味と呼ぶのに近いものが、エヴァンゲリオンのキャラクターフィギュア収集だが、そこまでの熱意はもっていない)。「ほのぼのエッセイ漫画家」であることが不本意であり、ストーリー漫画家としての大成を望んでいる。「寄生獣」のまんまパクリ漫画を描きたい構想(妄想)があるらしい。複数の有名漫画家と家族ぐるみ(といっても妻と2人)での交流がある。カップルに嫌悪感を持つ。連載開始当初から比べて、体とカオのサイズが横に倍ほども膨れ上がって描かれるようになった。妻が大好きだが、よく妻に対してもイラつきを見せる。どうしようもない怒りは腕を噛みながら心の中で発散する。
- 「妻」
- 作品の前半部分では、ふがいない「僕」の代わりに家計を支えていた、5歳年下の若妻。第1話時点で20歳。元・金髪。九州女で明るく大らかな性格。自立が非常に早かったため、家事でもなんでも手際よくこなす。気が強く夫婦喧嘩では一歩も退かないが、激昂するあまり大泣きしてしまうこともある。さらに極度まで激昂して暴れた時には寝た態勢から浮上すると言う芸当を演じている。おちこぼれで元不良、なので車が好き。いつも何か食べている。布団をかけるとすぐ寝る。主人公のセミ・アシスタントとしてベタ塗り、スクリーントーン貼りを担当。3巻(2009年、70話前後)で遂に妊娠、8月に出産した。「僕」と同じく連載開始当初に比べるとふっくら(妻にもその点は指摘されている)と描かれている。
- 「息子」
- 3巻にて出産された。モーニング2012年29号の近況漫画では、3歳。
- 「息子」2
- モーニング2012年29号の近況漫画にて出産されていた。0歳。
- モーニング編集者
- 本作の担当編集。主に「初代担当」「初代担当の上司」「年上の担当」「女性担当」の4人が登場し、彼(彼女)らと「僕」のやりとりも本作の大部分を占める。
- 「K澤さん」
- 『うちの妻ってどうでしょう?』の編集担当。漫画のかかれ方にたびたび「僕」と衝突している。
回想編
[編集]5巻104話から6巻118話まで描かれる。
書誌情報
[編集]- 福満しげゆき『僕の小規模な失敗』青林工藝舎、2005年9月30日初版発行、ISBN 4-88379-195-5
- 福満しげゆき『僕の小規模な生活』 講談社〈モーニングKCDX〉、既刊6巻(2012年2月23日現在)
- 2007年12月21日第1刷発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-375417-9
- 2008年10月23日第1刷発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-375607-4
- 2009年11月20日第1刷発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-375833-7
- 巻末に『週刊少年マガジン』掲載「東村山あたりの夕日」を併録
- 2010年12月22日第1刷発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-376004-0
- 2011年11月22日第1刷発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-376149-8
- 2012年2月23日第1刷発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-376185-6
- 巻中に『モーニング』掲載「日本のアルバイト」を併録[注釈 4]
- 福満しげゆき『僕の最後の失敗』 スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉、2025年4月18日初版発行(同日発売[7])、ISBN 978-4-7575-9804-1
レビュー
[編集]- マンガ羅針盤
- 『本の雑誌』2005年12月号(通巻270号)に掲載。評者は岩井道。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ 『アックス』での連載は3年間続いたが、青林工藝舎の経済的事情により原稿料は出ていない。[要出典]連載中に「日本のアルバイト」がアックス33号に掲載されている。そちらは『カワイコちゃんを2度見る』(青林工藝舎)に収録。
- ↑ 『うちの妻ってどうでしょう?』7巻174話には「『僕の小規模な生活』につきましては完全に終了いたしました、打ち切り?的な?」と作者が書いている。
- ↑ ただし単行本冒頭には「この物語は、作者の現実を題材にしていますが、事実関係は必ずしもこの通りではありません。この作品はフィクションです」とある。
- ↑ 本作は『僕の小規模な生活』休載中に掲載されたもので、両作を通しての各話の雑誌初出順に収録している。
出典
[編集]- 1 2 “僕の小規模な失敗(漫画)”. マンガペディア. 2026年3月24日閲覧。
- 1 2 “福満しげゆきが新連載、ゾンビ回収業者のラブコメディ”. コミックナタリー. ナターシャ (2012年9月13日). 2025年4月18日閲覧。
- 1 2 “福満しげゆきの新連載「僕の最後の失敗」がBGで開幕、人生振り返り少しだけ前向きに”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年11月25日). 2024年11月26日閲覧。
- ↑ 『ビッグガンガン』2025年Vol.04、スクウェア・エニックス、2025年3月25日。裏表紙より。
- ↑ “福満しげゆき小規模なフェアひっそり開催中”. コミックナタリー. ナターシャ (2008年12月2日). 2026年3月24日閲覧。
- ↑ “僕の小規模な生活(漫画)”. マンガペディア. 2025年4月18日閲覧。
- 1 2 “福満しげゆき最新作「僕の最後の失敗」、過去の“失敗”を少しだけ前向きに捉える”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年4月18日). 2026年3月24日閲覧。
- ↑ 福満しげゆき「僕の最後の失敗 第1話」『月刊ビッグガンガン』2024年Vol.12、スクウェア・エニックス、2024年11月25日、145頁。
- ↑ 「CONTENTS」『ビッグガンガン』2025年Vol.04、スクウェア・エニックス、2025年3月25日。目次より。
- 1 2 3 4 5 6 「講談社コミックプラス」内の既刊一覧より。