中嶋大道

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『躍動』[1]長野市役所信州新町支所、1993年、カマキリ)[2]

中嶋 大道(なかじま だいどう、1944年[3] - )は、日本彫刻家造形作家長野県安曇野市出身[4]。出身地である安曇野市に工房を構え、おもに昆虫などをモチーフとして、ステンレス彫刻作品を制作している。

中島大道と記される場合もある[5]

経歴と作風[編集]

長野県南安曇郡穂高町(現在の安曇野市穂高)に生まれた[3]。最初は木彫に取り組んだが、後に金属溶接を学んで、様々な金属素材による造形を試行錯誤し、最終的にステンレスを素材に溶接によって造形する技法を編み出した[3]

1980年代はじめから、ステンレスによる巨大彫刻制作に取り組みはじめた[6]。巨大な作品では、厚さ4mm〜5mmほどのステンレス鋼板などを使用し[7][8]、溶接や研磨によって作品が造形される。

1983年以降、日本美術展覧会に入選を重ね[3]、各地で作品の展示公開がなされ、また作品が永続的に設置される例も増えている。

おもな作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 信州新町支所の担当と業務”. 長野市. 2019年8月11日閲覧。
  2. ^ 中嶋大道. “活動年譜”. 2019年8月11日閲覧。
  3. ^ a b c d 日新製鋼ギャラリー「ステンレスアート 中嶋大道の世界」のご案内”. 日新製鋼 (2011年3月7日). 2014年9月14日閲覧。
  4. ^ デンデンムシのオブジェ【ステンレス彫刻家 中嶋大道氏作】|通年|撮る|【公式】栄村秋山郷観光協会”. sakae-akiyamago.com. 2023年4月12日閲覧。
  5. ^ a b 日本最大の道祖神”. 安曇野まちなかカレッジ (2014年6月4日). 2014年9月14日閲覧。
  6. ^ “大きなオブジェが「昆虫展においで」 鹿児島”. 朝日新聞・夕刊・西部: p. 1. (1994年8月2日). "作ったのは長野県穂高町の彫刻家中嶋大道さん(五〇)。十三年ほど前からステンレスで動物や昆虫の巨大彫刻を作っている。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  7. ^ a b “茶の実が出迎え JR菊川駅前にモニュメント”. 朝日新聞・朝刊・静岡: p. 31. (2010年2月11日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  8. ^ a b 池畑聡史 (2013年12月28日). “長野県の「長寿日本一」を記念 穂高神社に巨大道祖神像”. 朝日新聞・朝刊・長野東北信: p. 29  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  9. ^ 白鳥湖(犀川ダム湖)|シベリアから安曇野へ飛来する白鳥|安曇野市豊科”. E-CURE. 2014年9月14日閲覧。
  10. ^ カブトムシ”. 中嶋大道. 2014年9月14日閲覧。
  11. ^ “災害復興記念公園の除幕式 小谷村”. 朝日新聞・朝刊・長野: p. 29. (1999年10月27日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  12. ^ 中嶋大道のスタジオ”. 中嶋大道. 2014年9月14日閲覧。
  13. ^ お茶の実”. 中嶋大道. 2014年9月14日閲覧。

外部リンク[編集]