中原浩大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中原 浩大(なかはら こうだい、1961年 - )は日本の美術家彫刻家である。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻教授。

岡山県倉敷市出身。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。

アカデミックな意味での彫刻の概念や、地域性や素材や領域を、様々な置き換えや交換によって彫刻の概念の拡張をはかる。

活動初期に「源感情的」「神の業」と評されたユニークなフォルムを有し、原色で着色された巨大な立体や平面作品を次々と発表し、1990年それまでのフォルムを継続したまま素材をレゴで制作した「レゴ・モンスター」を発表。その後映像やインスタレーション、パフォーマンス、インターネットサイトでの発表にも活動を広げ、既成の美少女フィギュアを使用した「ナディア」などはオタク・アートで知られる村上隆に絶大な影響を与えた。

主な活動[編集]

     **出品作家:中原浩大、村上隆ヤノベケンジ伊藤ガビン。キュレーター:椹木野衣

  • 1993  アペルト'93:エマージェンシー(ヴェネツィア・ビエンナーレ
  • 1995  視ることのアレゴリー 1995:絵画・彫刻の現在(セゾン美術館
  • 1996-97 文化庁派遣在外研修員として米国ニューヨークに滞在。
  • 2000  プラスチックの時代 | 美術とデザイン(埼玉県立近代美術館
  • 2001  テーマ展示 中原浩大豊田市美術館
  • 2002  ロストワールド -記憶の遊園- 岡崎和郎/小沢剛/田中功起/中原浩大 (豊田市美術館
  • ?~2003 ノットアースドットコム(インターネットサイト)
  • 2005  景観 -もとの島-(せんだいメディアテーク
  • 2009 「武蔵野美術大学80周年記念展 変成態 - リアルな現代の物質性 vol.1 中原浩大」(Gallery αM)
  • 2010 「常設特別展 知覚の扉」(豊田市美術館
  • 2010 「岡山 美の回廊」展(岡山県立美術館
  • 2011 「paintings」展(Gallery Nomart)
  • 2011 「よりそうけしき ―自然と芸術のあいだで―」(後楽園、岡山芸術回廊プレ開催記念特別展)
  • 2012 「コーチャンは、ゴギガ?」(伊丹市立美術館
  • 2012 「自由になれるとき」(岡山県立美術館、クレヨンと鉛筆によるライブ・ドローイング)
  • 2012 「つながるけしき」(後楽園、岡山芸術回廊開催記念特別展)
  • 2013 「中原浩大展 自己模倣 KODAI NAKAHARA: Migration or Retrospective」(岡山県立美術館
  • 2014 「田中信太郎+岡崎乾二郎+中原浩大 かたちの発語」 (BankArt Studio NYK)
  • 2015 「コレクション展 2015-I:記録(ドキュメント)というカタチ」 (広島市現代美術館)
  • 2015 「マテリアライジング展 - 情報と物質とそのあいだ」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA, 京都)
  • 2015 「アートの今、岡山2015:dialogues 対話」(天神山文化プラザ / 高梁市歴史美術館 / 奈義町現代美術館、岡山)
  • 2016 「釜山ビエンナーレ 2016」 (釜山美術館, 韓国)
  • 2017 「東アジア文化都市2017京都 『アジア回廊 現代美術展』」(元離宮二条城 / 京都芸術センター, 京都)
  • 2017 「岡山の美術展 中原浩大 2013-2015」(岡山県立美術館)
  • 2017 「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」(ポンピドゥー・センター・メッス, フランス)
  • 2017 「みずのきとわたし O JUN 日比野克彦 中原浩大」(みずのき美術館)
  • 2018 「起点としての80年代」 (金沢21世紀美術館、高松市美術館、静岡市美術館)
  • 2018 「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」 (国立国際美術館)
  • 2019 「PARERGON: JAPANESE ART OF THE 1980S AND 1990S - PART II」(Blum & Poe)

代表的な作品[編集]

  • 《海の絵》 カンヴァスに油絵具 1987年:国立国際美術館
  • 《持ち物:光のミミズ Ⅱ》 大理石 1987年:高松市美術館
  • 《無題》 レゴ 280x320x210cm 1990年:豊田市美術館
  • 《ナディア》 1991-92年:個人蔵
  • 《LUNAR MODULE 1/72》 1991-92年:個人蔵
  • 《デート・マシーン》 1991年/2013年- 再制作 個人蔵

外部リンク[編集]