三枝匡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

三枝 匡(さえぐさ ただし、1944年 - )は日本の実業家、事業再生専門家。元ミスミグループ本社代表取締役社長。一橋大学大学院経営管理研究科客員教授、内閣府参与等も務めた。

人物[編集]

東京都出身。東京都立戸山高等学校を経て、1967年一橋大学経済学部を卒業し、三井石油化学工業(現三井化学)に入社。その後、ボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号のコンサルタントを務めた。東京、ボストンでの勤務後、1975年スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)を取得。

米国バクスター社と住友化学の合弁会社の社長、ベンチャーキャピタル会社社長などを経て、不振企業の再建支援を行う「事業再生専門家」として独立し、1986年株式会社三枝匡事務所設立、代表取締役就任。同事務所をベースにして、日本企業の事業再生の仕事にあたった。16年間にわたるその仕事の最後では、(株)コマツの「産機事業本部」の事業再生に携わり、その経験は日本経済新聞社刊『V字回復の経営』に著されている。

2001年ミスミ社外取締役、2002年6月ミスミグループ本社代表取締役社長CEO。2005年駿河精機と株式交換により経営統合。2008年ミスミグループ本社代表取締役会長CEO。2014年ミスミグループ本社取締役会議長[1]。2018年4月、ミスミグループ本社シニアチェアマン[1]

駿河精機の買収などにより、商社だったミスミの事業を開発・製造にまで広げ、2014年までに売上高4倍以上、営業利益4.8倍以上に成長させ、従業員340人の商社からグローバル1万人規模の国際企業に変身させた。2015年に一橋大学に5億円を寄付し、三枝匡経営者育成基金が設立された[2]

また、1992年から一橋大学商学部非常勤講師を務め「特別講義(国際経営戦略論)」を担当。2001年からは一橋大学大学院商学研究科で「戦略的経営者論」を担当。2005年から一橋大学大学院商学研究科客員教授。2009年、内閣府参与就任[3]

著書[編集]

  • 『戦略プロフェッショナル』ダイヤモンド社、1991.3.

   同 文庫版 日本経済新聞社、2002.9.

  • 『経営パワーの危機』日本経済新聞社、1994.9.

   同 文庫版 日本経済新聞社、2003.3

  • 『V字回復の経営』日本経済新聞社、2001.9

   同 文庫版 日本経済新聞社、2006.4.

  • 『「日本の経営」を創る』(伊丹敬之と共著)日本経済新聞出版社、2008.11.
  • 『ザ・会社改造』日本経済新聞社、2016.9.

訳書[編集]

  • モシェ・F.ルビンシュタイン、イーリス・R.ファーステンバーグ『「鈍」な会社を「俊敏」企業に蘇らせる!』日本経済新聞社、2000.11.

脚注[編集]

  1. ^ a b [1]シニアチェアマン 第2期創業者略歴株式会社ミスミグループ本社
  2. ^ 「商学研究科に三枝匡経営者育成基金を設立します」国立大学法人一橋大学
  3. ^ 「内閣府特命顧問に佐々木毅・学習院大教授」朝日新聞2009年12月16日