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三フッ化ヨウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三フッ化ヨウ素
Structural formula
Structural formula
Iodine trifluoride molecule
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
性質
IF3
モル質量 183.9 g/mol
外観 黄色の固体
融点 −28 °C以上で分解[1]
関連する物質
その他の
陰イオン
三塩化ヨウ素
その他の
陽イオン
三フッ化臭素
関連物質 三フッ化塩素
五フッ化ヨウ素
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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三フッ化ヨウ素(さんフッかヨウそ、iodine trifluoride)は化学式が IF3 で表される、ヨウ素フッ素からなるハロゲン間化合物である。−28 ℃で分解する不安定な物質であり、製造時には五フッ化ヨウ素に分解してしまわないよう注意を要する。

反応

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トリクロロフルオロメタンの存在下の−45 ℃で、フッ素ヨウ素を反応させて得られる。また、下記のように低温下でヨウ素と二フッ化キセノンとの反応により製造することもできる。

非常に不安定な物質であるため、性質については知られていないことも多い。

構造

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他の三フッ化ハロゲンである三フッ化塩素三フッ化臭素と同様、T字形の構造をしている。ヨウ素原子からは2つの孤立電子対が出ている。ヨウ素からの距離は、アキシアル位のフッ素が198 pm、エクアトリアル位のフッ素が187 pm。アキシアル位とエクアトリアル位との角度は80.1°となっている[1]

性質

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−28 ℃以下では安定しているが、それ以上の温度ではヨウ素と五フッ化ヨウ素とに分解する。フッ素化剤としての性質を持つが、その能力は三フッ化塩素や三フッ化臭素より弱い[1]。低温状態で、トリクロロフルオロメタンの存在下でヨウ素と反応させることにより一フッ化ヨウ素を生じる。

歴史

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1960年に、マルティン・シュマイサーにより初めて合成された[2]

脚注

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  1. 1 2 3 Arnold F. Holleman, Nils Wiberg: Lehrbuch der Anorganischen Chemie, 102. Auflage, de Gruyter, Berlin 2007, S. 459-460, ISBN 978-3-11-017770-1.
  2. M. Schmeisser, E. Scharf (1960). “Über Jodtrifluorid JF3 und Jodmonofluorid JF”. Angewandte Chemie 72 (9): 324. doi:10.1002/ange.19600720912.
ハロゲン間化合物
フッ素塩素臭素ヨウ素アスタチン
フッ素F2
塩素ClF ClF3 ClF5Cl2
臭素BrF BrF3 BrF5BrCl BrCl3Br2
ヨウ素IF IF3 IF5 IF7ICl I2Cl6IBr IBr3I2
アスタチンAtCl AtBr AtIAt2?