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三塩化ヨウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三塩化ヨウ素
物質名
識別情報
ECHA InfoCard 100.011.582 ウィキデータを編集
性質
I2Cl6
モル質量 466.5281
外観 黄色の針状結晶
密度 3.11 g/cm3
融点 63
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

三塩化ヨウ素(さんえんかヨウそ、: iodine trichloride)はヨウ素塩素からなる無機化合物で、化学式I2Cl6で表される。明るい黄色の粉末で、平面二量体として存在する[1]

製法

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−79度でヨウ化水素と塩素を通じる[2]

または、105℃で液体ヨウ素と塩素ガスを反応させても得ることができる。

性質

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吸湿性・刺激性があり、皮膚や粘膜を侵食する。リンカリウムとは爆発的に反応する。有機物に対しては塩素化作用を起こす。臭素酸塩化リン四塩化炭素エタノール酢酸に可溶。一塩化ヨウ素と同様、水に溶解し加水分解する[2]

脚注

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  1. K. H. Boswijk and E. H. Wiebenga (1954). “The crystal structure of I2Cl6 (ICl3)”. Acta Crystallographica 7: 417–423. doi:10.1107/S0365110X54001260.
  2. 1 2 松岡敬一郎『ヨウ素綜説(第二版)』霞ヶ関出版、1992年。ISBN 9784760301355
ハロゲン間化合物
フッ素塩素臭素ヨウ素アスタチン
フッ素F2
塩素ClF ClF3 ClF5Cl2
臭素BrF BrF3 BrF5BrCl BrCl3Br2
ヨウ素IF IF3 IF5 IF7ICl I2Cl6IBr IBr3I2
アスタチンAtCl AtBr AtIAt2?