ロマン・ラズム

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ロマン・ウラジーミロヴィチ・ラズム本姓スリンコロシア語Роман Владимирович Слинькоウクライナ語Роман Володимирович Слинько1981年2月4日 - )は、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国ヴォロシーロフグラード出身のミュージシャン詩人歌手で、自称「ルガンスク人民共和国」の公人、プロデューサー脚本家

「ノヴォロシア」アンサンブルのソリストで、ルガフィルム所長。また映画『民兵』の総合プロデューサーを務めたほか、ドンバス戦争にも従軍している。

ロマン・ウラジーミロヴィチ・ラズム
Роман Владимирович Разум
出生名 Роман Володимирович Слинько
別名 ロマン・ラズム
生誕 (1981-04-02) 1981年4月2日(43歳)
出身地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国ヴォロシーロフグラード
ジャンル 愛国歌
職業 音楽プロデューサー脚本家
活動期間 2008年 -
メンバー 「ノヴォロシア」アンサンブル

略歴[編集]

生い立ち[編集]

ロマン・ウラジーミロヴィチ・スリンコは1981年2月4日、ヴォロシーロフグラード(現ルハーンシク)に生まれた。ルハーンシクの第5学校を卒業後、ハルキウ経済経営大学に入学するが、後に退学。キーウ文化学院でポップスとジャズヴォーカルを専攻し、卒業した。

モスクワ時代[編集]

2004年のベスラン学校占拠事件後モスクワに移り住み、事件の記念日に捧げるプロジェクトに参加。楽曲『Беслан 1-е сентября』を作曲し、書籍『Без слов』の編集に参加した。2010年には南オセチア紛争をテーマとした楽曲『Цхинвал』を作曲した。

ドンバス戦争[編集]

2014年にドンバス戦争が勃発したため、ルハーンシクに帰郷した。2015年春、ヴィタリー・キセリョフとともにルガンスク人民共和国(LPR)の現役軍人によるアンサンブルを結成し、2ヵ月後にはLPRの支配下にある全都市を回るツアーを行った。このアンサンブルは「ノヴォロシア」と名付けられた。2016年、同アンサンブルとともに初のアルバムをリリース。ルハーンシクに制作所「祖国」を開設し、それを基盤に撮影スタジオ「ルガフィルム」を設立、代表を務める。

2015年にはミロトヴォレツのウェブサイトに掲載された。

映画『民兵』(2018年)では脚本家、総合プロデューサー、カメラマンを務める。

2020年9月、『Донбасс за нами』のミュージックビデオを撮影した。

ルガンスク人民兵の第2親衛自動車化狙撃旅団に所属する衛兵中尉である。

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

  • «Песня на страже Русского Мира» (2016年)
  • «Работайте братья» (2017年)
  • «Победа за нами» (2019年)

プロデュースした作品[編集]

  • 民兵(2018年)

外部リンク[編集]