リケジョ

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リケジョとは、「理系女子(りけいじょし)」の略語[1][2]で、理系女子学生女性研究者[1][3]、理系の進路を目指す女子中高生[1]、理系の女性社員[4]などを意味する俗語

概要[編集]

2010年頃からメディアで使用され始めた[2]。その後茨城県立水戸第二高等学校卒業生が在学中に行った実験から得た科学現象の発見が、アメリカ化学会の専門誌に掲載された事象を「リケジョ」の快挙[※ 1]として報じた2011年の出来事[5]をきっかけに広く一般的に「リケジョ」が知られるようになったと日本経済新聞は報じた[6]

2013年においては、少子化の中で理系進学のメリットを女子生徒にアピールする際に用いたり[2]、産業界から「リケジョ」を求める声が高まっているとする報道[3]大学生就職内定率の男女比において女性の方が上まった際に「リケジョの増加が一因」として“理系の女性”が報道される際に用いた[7]2014年には刺激惹起性多能性獲得細胞(STAP細胞)を発見したと報道された理化学研究所小保方晴子に対して使用されている[8]

日本の出版社である講談社は、理系女子をテーマにしたウェブサイト『理系女子応援サービス Rikejo』[5][9]を運営しており[※ 2]、「リケジョ/RIKEJO」という言葉自体も商標登録(番号第5304310号)している[10]。 講談社リケジョとして上崎貴実代、その後バトンタッチして、大沼朝未や鈴田春奈ら女子大生が登場した。

この他、各大学において将来の「リケジョ」を増やそうと様々な取り組みも行われている[11][12][※ 3]

一部ではリケジョという俗称(カテゴライズ)に対して「『女性研究者がいかに特殊な物であるか』を強調する言葉であり、『女性差別』的だ」と評する批判的な意見も出ている[13]が、一方で判り易い為か「リケジョシンガーソングライター」を自負・標榜する南友里(みなみ・ゆり、大阪府出身東京工業大学卒業、同大学院修了)や東京理科大学在学中にリケジョグラドルとしてデビューした菅井美沙のように、当のリケジョ自身が「自分はリケジョです」と他に自己紹介する場合もある。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 部活リケジョ、「化学」大発見、米誌に掲載へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)、2011年11月17日14時32分。専門家は「高校生の論文掲載は世界的な快挙」と評価している。
  2. ^ 【よりぬきQ&A第19回】看護師を目指すには!? | 理系女子応援サービス Rikejo (リケジョ) 2013.09.10。ここでは、もともと女性が圧倒的に多い分野である看護看護婦)の分野をリケジョに含んでいる。
  3. ^ こういった動きの背景には、21世紀初頭の日本の科学技術分野の研究職における女性の割合が約12%、大学教員における女性の割合が約15%、理系学部における女子学生の割合が約20%と、先進各国のなかで最低レベルとなっていることもある。(科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる(ページ1)| Nature 日本語版 Focus | Nature Publishing Groupサイエンスライター・西村尚子、『Nature』 2012年6月28日号、ネイチャー

脚注[編集]

  1. ^ a b c 元村有希子 (2014年2月3日). “Listening:質問なるほドリ:リケジョってどんな人?” (日本語). 毎日新聞. http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20140203org00m040005000c.html 2014年2月4日閲覧。 
  2. ^ a b c 滝田恭子 (2013年10月31日). “「リケジョ」活躍してこそ” (日本語). 読売新聞  - 読売プレミアムにて2014年2月4日閲覧。
  3. ^ a b 原田信彦、阿部健、新井清美 (2013年6月1日). “「変わる大学」(下)育て 未来のリケジョ” (日本語). 読売新聞  - 読売プレミアムにて2014年2月4日閲覧。
  4. ^ 目黒せつこ (2014年1月27日). “「リケジョ」に熱い視線! KDDIが新卒技術職の女性比率20%を目指すらしい” (日本語). マイナビニュース. マイナビ. 2014年2月4日閲覧。
  5. ^ a b 葛西奈津子. “リケジョ” (日本語). コトバンク知恵蔵2014』. 朝日新聞出版. 2014年2月4日閲覧。
  6. ^ “幼い頃から生き物身近に 「リケジョ」立役者” (日本語). 日経産業新聞. (2013年10月27日). http://www.nikkei.com/article/DGXNZO61513340T21C13A0XU0000/ 2014年2月4日閲覧。 
  7. ^ “理系女子増加が一因 内定率男子超え 医療・福祉も採用好調” (日本語). 読売新聞. (2013年3月15日)  - 読売プレミアムにて2014年2月4日閲覧。
  8. ^ “論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙” (日本語). 読売新聞. (2014年1月30日). http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140130-OYT1T00213.htm 2014年2月4日閲覧。 
  9. ^ 理系女子応援サービス Rikejo
  10. ^ 商標検索” (日本語). 特許電子図書館. 工業所有権情報・研修館 (2010年2月26日). 2014年2月5日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ 男女共同参画推進センターNewsletter Vol.5 (2013.3) - 鹿児島大学男女共同参画推進センター (PDF) 」や、「コンシェルジュ・ブログ - 秋田大学 男女共同参画推進室コロコニ (PDF) 」などの実例。
  12. ^ 科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる(ページ2)| Nature 日本語版 Focus | Nature Publishing Groupサイエンスライター・西村尚子、『Nature』 2012年6月28日号、ネイチャー
  13. ^ 谷本真由美 (2014年1月31日). “一晩中泣き明かした30歳若手女性研究者と書く我が国にはゴシップ新聞しかないらしい(ロンドン電波事情)” (日本語). WirelessWire News. スタイル. 2014年2月4日閲覧。