ラジオファクシミリ

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放送されている画像を受信した例(気象無線模写通報の気圧配置図)

ラジオファクシミリとは、無線で送られるFAXのこと。RFAXと表記されることもある。送信に短波帯を用いたものが良く知られている。画像配信の手段が充実するとともに運用の機会はかなり減少している。現在は気象庁による主に船舶向けの高層天気図等の専門天気図の配信に利用され、また、共同通信社(要契約)も送信している。

変調方法[編集]

周波数偏移変調[編集]

RTTYのように周波数偏移変調 (FSK) を利用して、画像を白黒の二段階に量子化したデジタル信号をそれぞれに対応した周波数を割り当てて送信する方式。原理上、中間調(グレー)が表現できないため、原稿の濃度を再現するためには網点を使うことで表現する。

周波数変調[編集]

FMラジオのように直接周波数変調を利用して、画像の濃淡の変化を周波数の変動に対応させて送信する方式。

連続的な濃淡の変化が再現できるため、写真のようなグラデーションが表現できる。占有周波数が大きく広がるため、フィルタ回路を使って周波数変動の上限、下限を設け、それを超える周波数は送信されないようにされる。濃淡の基準となる信号が含まれないため、受信側の同調がずれると白とびしたり、黒つぶれすることがある。

副搬送波周波数変調[編集]

SSTVのように振幅変調の副搬送波に原稿の濃淡信号を周波数の変化に変換した信号を入力して、送信する方式。SCFM変調方式。短波帯で用いられるラジオファクシミリでは、1500Hzを黒レベル、2300Hzを白レベルとし、黒レベルあるいは白レベルを同期信号に用い、走査線を1分間当り60あるいは120本(原稿用紙を円筒に巻きつけ、光電子増倍管で読み取っていた時代の名残で、通常単位をrpmとする回転数で表記する)送信する。A4サイズの原稿を電送する場合、120rpmで12分程度かかる。

出典[編集]

  • 文部科学省「気象庁気象無線模写通報規則」[1]
  • 羽鳥光俊ほか「通信技術」コロナ社 p.143 無線機器 (2007年2月15日)ISBN 4339-08723-8

関連項目[編集]