ユリア・バクレンコ

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ユリア・バクレンコ
Julia Vakulenko
ユリア・バクレンコ
基本情報
国籍  ウクライナ
出身地 ウクライナ・ヤルタ
居住地 スペイン・バルセロナ
生年月日 (1983-07-10) 1983年7月10日(40歳)
身長 183cm
体重 69kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1998年
引退年 2010年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯通算成績 298勝228敗
シングルス 282勝191敗
ダブルス 16勝37敗
生涯獲得賞金 869,480 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2004・07)
全仏 3回戦(2003・06)
全英 2回戦(2005)
全米 4回戦(2007)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2004・08)
全仏 1回戦(2007)
全英 1回戦(2007・08)
全米 1回戦(2007)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 32位(2007年11月19日)
ダブルス 136位(2004年2月9日)

ユリア・バクレンコJulia Vakulenko, ウクライナ語: Юлія Вакуленко, 1983年7月10日 - )は、ウクライナヤルタ出身の女子プロテニス選手。WTAツアーでシングルス・ダブルスとも優勝はないが、シングルスで準優勝が1度ある。自己最高ランキングはシングルス32位、ダブルス136位。身長183cm、体重69kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

来歴[編集]

バクレンコは母親の勧めにより、7歳からテニスを始めた。1998年のプロ入りと同時にスペインに住居を移し、フランスの「モウラトグロー・テニス・アカデミー」に入学する。このアカデミーは、キプロスマルコス・バグダティスも教えを受けたことで有名な場所である。プロ入りから5年後、バクレンコは2003年全仏オープン4大大会にデビューし、シングルスで予選3試合を勝ち上がった後、本戦でもジェニファー・カプリアティとの3回戦まで勝ち進んだ。しかし、その後は好成績を出せない時期が長期間続いた。

2006年全仏オープンで、バクレンコは3年ぶり2度目のシングルス3回戦に進出した。予選3試合を勝ち上がり、本戦3回戦ではパティ・シュナイダースイス)に敗れた。ところが、ウィンブルドンで本戦1回戦を途中棄権し、腹筋痛のためシーズンの後半を棒に振る。2007年は彼女にとって、さらなる躍進の年となった。全豪オープンで予選を勝ち上がり、2002年以来の2回戦進出を果たしたバクレンコは、5月にポーランドワルシャワで開かれた「J&Sカップ」の2回戦でキム・クライシュテルスベルギー)を 7-6, 6-3 のストレートで下した。バクレンコは次の3回戦で、同じウクライナ出身のアリョーナ・ボンダレンコに敗れた。

勢いに乗ったバクレンコは、翌週の「カタール・テレコム・ドイツ・オープン」でもアメリ・モレスモディナラ・サフィナの世界トップ10選手を下し、準決勝に進出した。2007年全米オープンにおいても、1回戦で第9シードのダニエラ・ハンチュコバを下し、自己最高の4回戦進出を果たす。11月のケベックシティ大会では初のツアー決勝に進出。 リンゼイ・ダベンポートに 4–6, 1–6 で敗れて準優勝している。こうして彼女は世界ランキングを年初の「120位」から年末の「32位」まで上昇させ、2008年全豪オープンにおいて「第32シード」に選出された。

2008年4月、ユリア・バクレンコはスペインへの帰化を申請した[1]

バクレンコは2010年全豪オープン予選1回戦でベサニー・マテック=サンズに敗れた試合を最後に公式試合から遠ざかっている。

WTAツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 1回 (0勝1敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ティア I (0–0)
ティア II (0–0)
ティア III (0–1)
ティア IV & V (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2007年11月4日 カナダの旗 ケベックシティ ハード (室内) アメリカ合衆国の旗 リンゼイ・ダベンポート 4–6, 1–6

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 通算成績
全豪オープン LQ A LQ 2R A A 2R 1R A LQ 2–3
全仏オープン A LQ 3R 1R A 3R 1R 1R LQ A 4–5
ウィンブルドン LQ LQ 1R 1R 2R 1R 1R 1R LQ A 1–6
全米オープン LQ A 2R 2R A A 4R 1R LQ A 4–3

脚注[編集]

外部リンク[編集]