ユダヤ人反ファシスト委員会

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ユダヤ人反ファシスト委員会(Еврейский антифашистский комитет、略称ЕАК)は、第二次世界大戦中、ユダヤ人の協力を得るためにソ連が創設した国策組織。第一次中東戦争時には、イスラエルを支援したが、ソ連の中東政策の転換後に解散された。

ユダヤ人反ファシスト委員会(EAK)は、1941年8月24日のモスクワでの集会で初めて存在が知られた(集会はラジオで放送された)。1942年春までにEAKは非常に影響力のある組織に発展した。EAKは、責任書記S.エプシュテイン(1945年に死去。後任はI.フェフェル)、副責任書記グリゴリー・ヘイフェツ、幹部会議員I.ユゼフォヴィッチ、ソロモン・ミホエルス等から構成された。EAKの構成員全員は、同時に内務人民委員部(NKVD)のエージェントでもあり、ソ連の国策に忠実に従った。

EAKは、イスラエル建国を巡る問題についてソ連指導部に情報を提供した。この情報に基づき、第一次中東戦争において、ソ連は、チェコスロバキアを経由してイスラエルに武器を供給した。しかしながら、イスラエル独立後、ソ連の思惑は完全に外れ、1949年1月25日の選挙の結果、親米政権がイスラエルに誕生した。この結果、EAKの指導者は弾圧され、EAK自体は解散された。また、この余波は、国家の最高指導者にも及び、ヴャチェスラフ・モロトフニコライ・ブルガーニンアナスタス・ミコヤンが解任された。