モンブラン (企業)

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モンブラン マイスターシュテュック 149 ニブ
モンブランの万年筆
モンブランの万年筆
モンブランの店舗

モンブラン (Montblanc) はドイツ筆記具メーカーである。

高級な万年筆を販売することで知られている。近年はバッグ腕時計フレグランスなどの販売も手がける。

製品には、アルプス最高峰モンブランの頂きを覆う雪をイメージした、白い星型のマーク(「ホワイトスター」)が付くことで有名。代表的製品であるマイスターシュテュックのペン先にはモンブラン山の標高である「4810」が刻まれている。

現在はスイスの高級品コングロマリットリシュモングループの傘下にある。

歴史[編集]

  • 1906年 - ハンブルク文房具店の主人と銀行家、ベルリンのエンジニアの3人によって万年筆の製造が開始されたことから始まる。創業当初の社名は「シンプロ・フィラーペン・カンパニー」。
  • 1924年 - モンブランの代表傑作ともいえるマイスターシュテュックが発表される。
  • 1934年 - ブランドイメージとしてロゴにも使用していたアルプス最高峰、モンブランの名前を取り入れる形で社名を変更。「モンブラン・シンプロ・GMBH」となる。
  • 1980年代 - ダンヒルに買収される。
  • 1992年 - モンブラン文化財団を設立し、モンブラン国際文化賞の授与を開始。
  • 1993年 - ダンヒルがリシュモングループに買収され、リシュモンの傘下となる。
  • 2006年 - 創業100周年を記念して、ダイヤモンドのホワイトスターをあしらい、モンブラン産花崗岩をキャップに使用したアニヴァーサリーエディションのマイスターシュテュックなどを発表した。
  • 2010年 - ダイヤモンドのホワイトスターをあしらったマイシュターシュテュック・シリーズが発表され、ル・グラン、クラシック、モーツァルトの3サイズ、万年筆ボールペンローラーボールの展開で定番商品として販売される。

代表製品[編集]

主な現行製品[編集]

  • マイスターシュテュック - モンブランの代表的な製品であり、全ての万年筆を象徴する最も有名なモデルと評される筆記具シリーズ。黒いレジン(樹脂)に金もしくはプラチナのトリム。赤いレジンもかつて存在したが今は生産中止となっている。万年筆(吸入式、両用式、カートリッジ式、カートリッジホルダー式)、ボールペンペンシルスケッチペンファインライナーローラーボールドキュメントマーカーがある。サイズとして大きい順に(149)、ル・グランサイズ、クラシックサイズ、モーツァルトサイズなどと言われる。
  • マイスターシュテュックソリテール - 上記マイスターシュテュックのボディに各種装飾や貴金属を用いた富裕層向けのシリーズ。万年筆(吸入式、両用式)、ボールペンペンシルファインライナーローラーボールがある。万年筆のペン先の金組成を除きマイスターシュテュックの大きさや仕様は基本的に変わらない。ペン先に18kが用いられることや、一部の最上級モデルに限り天冠部のホワイトスターにマザー・オブ・パールが用いられることが特徴。
  • ボエム - 装飾が多くアクセサリー感覚を強めたシリーズ。胸ポケットにもすっぽりと収まる携帯性が特徴。万年筆(カートリッジ式)、ボールペンペンシルローラーボールファインライナーがある。万年筆には、キャップをはずし胴軸の一番後ろにねじ込むことでペン先が出てくる特殊なメカニズムが使われている。また、基本のサイズのほか、ミッドサイズやビッグサイズが存在する。ボエムにも貴金属仕様が存在し、非常に派手な装飾となっている。
  • スターウォーカー - 現代性を強めたシリーズ。モンブランのトレードマークである、ホワイトスターがキャップの先端の透明な箇所に浮かぶように見えるのが特徴。万年筆(カートリッジ式)、ボールペンローラーボールファインライナーがある。キャップが尻軸にねじ込めるようになっている。

主な生産中止製品[編集]

販売戦略[編集]

高級な企業イメージを保つために、代理店は小売店に通信販売を行わないように指導している。ただし近年では、一部の小売業者を通じて通販での入手も可能になりつつある(ただし、値段はネット上には記載されておらず、メールで問い合わせるように指示がある)。

近年はアクセサリーに力点を置き、廉価な万年筆は製造を中止し、一部の高価な製品に絞り込んでいる。

リシュモン買収後、新たに就任した社長が、「わが社の商品は実用品ではなくアクセサリーだ」と ドイツの万年筆雑誌のパーティーの冒頭で述べる[要出典]など 少々浮ついた空気が見えてきている。実際売り上げにおける同社の万年筆のシェアは減少化の傾向にある。

外部リンク[編集]