ボレリー彗星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ボレリー彗星
19P/Borrelly
ボレリー彗星の核。 探査機ディープ・スペース1号が撮影。
ボレリー彗星の核。
探査機ディープ・スペース1号が撮影。
仮符号・別名 19P/1904 Y2 = 1905 II =
1904e = 19P/1911 S1 =
1911 VIII = 1911e =
1918 IV = 1918c =
1925 VIII = 1925f =
1932 IV = 1932i =
1953 IV = 1954b =
1960 V = 1960k =
1967 VIII = 1967m =
1974 VII = 1973m =
1981 IV = 1980i =
1987 XXXIII = 1987p =
1994 XXX = 1994l
分類 周期彗星
発見
発見日 1904年12月28日[1][2]
発見者 アルフォンス・ボレリー[1][2]
軌道要素と性質
元期:2011年9月5.0日 (JD 2455809.5)
軌道長半径 (a) 3.6053 au[1]
近日点距離 (q) 1.3509 au[1]
遠日点距離 (Q) 5.8597 au[1]
離心率 (e) 0.6253[1]
公転周期 (P) 6.85[1]
軌道傾斜角 (i) 030.361 °[1]
近日点引数 (ω) 353.366 °[1]
昇交点黄経 (Ω) 075.393 °[1]
平均近点角 (M) 163.981 °[1]
前回近日点通過 2015年5月28日[3][4]
次回近日点通過 2022年2月1日[3][4]
最小交差距離 0.368 au(地球)[1]
0.453 au(木星)[1]
ティスラン・パラメータ (T jup) 2.564[1]
物理的性質
三軸径 8km×4km×4km[5]
直径 4.8 km[1]
平均密度 0.18~0.3 g/cm3[6]
アルベド(反射能) 0.022[1]
Template (ノート 解説) ■Project
ボレリー彗星の軌道(中央下寄り)。左上はハレー彗星、右下は池谷・張彗星

ボレリー彗星(ボレリーすいせい、19P/Borrelly)は、公転周期6.85年の短周期彗星である。2001年にはディープ・スペース1号が訪れた。前回近日点を通過したのは2015年5月28日であり、次は2022年2月1日に近日点を通過すると予測されている。

ディープ・スペース1号はボレリー彗星の核から3400km離れた場所から撮影した。このとき撮影された画像は1ピクセル当たり45mでその当時までの彗星の画像の中では最高の解像度であった[7]

発見[編集]

1904年12月28日にフランスマルセイユアルフォンス・ボレリーが定期的に観測している間に発見した[2]

2001年宇宙探査機ディープ・スペース1号が接近し、を撮影した。

核の性質[編集]

ボレリー彗星の核は8km×4km×4kmである[5]アルベドは2.2%で、きわめて黒い[1]

ディープ・スペース1号による探査[編集]

1998年10月24日から2003年12月31日までの軌道のアニメーション。
      ディープ・スペース1号 ·       小惑星ブライユ ·       地球 ·       ボレリー彗星

アメリカ航空宇宙局 (NASA) が1998年に打ち上げたディープ・スペース1号 (DS1) は、当初の任務であった各種新技術の実地試験や小惑星 (9969) ブライユの観測を終了したのち、延長任務としてボレリー彗星を観測することになった[8]

2001年9月22日、DS1は、ボレリー彗星から 2,171 km以内の距離を速度16.5 km/sでフライバイした[8]。ボレリー彗星は探査機が訪れた彗星としては2つ目の彗星となった[注 1][9]

近日点通過[編集]

ボレリー彗星は2015年5月28日に近日点を通過した。前回以前の近日点通過は以下の通りである[3][4]

  • 1905年1月17日
  • 1911年12月18日
  • 1918年11月17日
  • 1925年10月7日
  • 1932年8月27日
  • 1939年6月8日 (観測されず)
  • 1946年6月9日 (観測されず)
  • 1953年6月9日
  • 1960年6月13日
  • 1967年6月17日
  • 1974年5月12日
  • 1981年2月20日
  • 1987年12月18日
  • 1994年11月1日
  • 2001年9月14日
  • 2008年7月22日
  • 2015年5月28日

次は2022年2月1日に近日点を通過する。次回以降の近日点通過は以下の通りである[3]

  • 2022年2月1日
  • 2028年12月11日
  • 2035年10月29日
  • 2042年9月24日
  • 2049年8月22日
  • 2056年7月5日
  • 2063年5月9日
  • 2070年3月3日
  • 2077年2月16日
  • 2084年1月30日
  • 2091年1月12日
  • 2097年12月26日
  • 2104年10月24日

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 1986年に接近したハレー彗星が1つ目でヨーロッパ宇宙機関 (ESA) のジオットなどが探査した

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 19P/Borrelly”. JPL Small-Body Database Browser. Jet Propulsion Laboratory (2021-09-12 last obs.used). 2021年9月26日閲覧。
  2. ^ a b c Kronk, Gary W.. “19P/Borrelly”. http://cometography.com. 2021年9月26日閲覧。
  3. ^ a b c d 19P/Borrelly”. 木下一男 (2016年8月1日). 2021年9月26日閲覧。
  4. ^ a b c ボレリー彗星 19P/Borrelly”. 吉田誠一のホームページ (2021年7月3日). 2021年9月26日閲覧。
  5. ^ a b Weaver, H. A.; Stern, S. A.; Parker, J. Wm. (2003). “Hubble Space Telescope STIS Observations of Comet 19P/Borrelly during the Deep Space 1 Encounter”. The Astronomical Journal 126 (1): 444-451. Bibcode2003AJ....126..444W. doi:10.1086/375752. 
  6. ^ Britt, D. T.; Consolmagno, G. J.; Merline, W. J. (2006). “Small Body Density and Porosity: New Data, New Insights” (pdf). 37th Annual Lunar and Planetary Science Conference (2214). Bibcode2006LPI....37.2214B. http://www.lpi.usra.edu/meetings/lpsc2006/pdf/2214.pdf. 
  7. ^ Beatty, J. Kelly (2004年6月25日). “MEET COMET BORRELLY”. Sky and Telescope. 2021年9月26日閲覧。
  8. ^ a b Deep Space 1”. NASA Solar System Exploration. 2021年9月26日閲覧。
  9. ^ ディープ・スペース1号、ボレリ彗星に最接近”. アストロアーツ (2001年9月27日). 2021年9月26日閲覧。

外部リンク[編集]

前の彗星:
パーライン・ムルコス彗星
周期彗星
ボレリー彗星
次の彗星:
ヴェストファール彗星