ボギー大佐

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米国沿岸警備隊による演奏

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ボギー大佐』(ボギーたいさ、Colonel Bogey March )は、ケネス・ジョゼフ・アルフォード1914年に作曲した行進曲である。

解説[編集]

アルフォードの代表曲で日本でも学校の運動会などで演奏されるため、非常に有名な曲である。また、映画『戦場にかける橋』のテーマ音楽としてマルコム・アーノルドによって編作曲され、『クワイ河マーチ』(歌:ミッチ・ミラーとその合唱団)として世界的に知られるようになった。

曲名の由来[編集]

「ボギー」は人物名ではなくゴルフ用語。この曲の最初の2音は、ゴルフでボギーを叩いた際に吹く口笛を表現しているとされる。またアルフォードの友人にゴルフの際、いつもボギーばかりたたく人物がおり、彼のあだ名が「カーネル・ボギー」であった。仲のよい友人をタイトルにつける作曲家は結構いて、有名なところでエドワード・エルガーの「エニグマ(謎)変奏曲」がある。

コメット[編集]

アメリカ合衆国では「ボギー大佐」の替え歌は「コメット」(en:Comet (song))がよく知られている。これは、北米で販売されているコメット(en:Comet (cleanser))という家庭用粉末クレンザーの有害性を歌詞にしている。クレンザーとしてのコメットは1956年にP&G社が発売したブランドだが、2001年に北米での一般消費者向け商品に限って、商標権がプレステージ・ブランズ社に売却されている。

この歌の中で嘔吐について言及されているが、これは伝統的なコメットについて言えば理にかなっている。というのは、この製品の使用上の注意には、飲み込んだときに吐くことについて何も書かれていないからである。多くのコメットブランドの製品(風呂場用洗剤スプレーなど)の注意書きには、「飲み込んだ場合には、中毒救急センターか医師の指示があるまで吐かせないでください」と書かれている。

「コメット」の歌詞にはさまざまなバリエーションがあるが、最も普通の版では次の通りである:

Comet—it makes your mouth turn green.

Comet—it tastes like Listerine (or Gasoline or Kerosene)

Comet—it makes you vomit

So eat some Comet and vomit today.

コメット、口が緑になる

コメット、灯油の味がする

コメット、飲んだら吐く

今日もコメット飲んでゲロ吐こう

日本[編集]

日本においては、1963年昭和38年)にNHKの歌番組『みんなのうた』で「口笛吹いて」(歌:西六郷少年少女合唱団)のタイトルで中原光夫の作詞によるオリジナル歌詞のマーチとして放映された。「口笛吹いて」は同じNHKの『歌のメリーゴーラウンド』でも歌われた。

また、日本では無意味な替え歌の歌詞が広まっており、「サルゴリラチンパンジー」など霊長類の動物名を列挙されることが多い[1]2011年Bee TVCM持田香織が「ボギー大佐」を「サル・ゴリラ・チンパンジー」と歌った[2]

2009年スクウェア・エニックスのゲームソフト『メジャマジ・マーチ』が、2010年にはITJ法律事務所が、2011年にはBeeTV(歌:GACKTSEAMO持田香織[2]BOAT RACE振興会が、2013年にはユーキャン(歌:長澤まさみほか)がそれぞれ「替え歌」としてCMソングで使用した。

以前、ボギー大佐そのものを演奏するには問題は無いが、『クワイ河マーチ』風に演奏し録音する事は禁止されていた。2014年になって、録音禁止は解除されている[3]

JASRACに於いては、作品コード:0C0-3192-6 COLONEL BOGEY /ORIGINAL/ として登録。外国作品扱いだが『ボギー大佐』としては著作権が消滅、PD状態になっている(『クワイ河マーチ』としては別登録。こちらは2014年現在、著作権が消滅していない)。

注釈[編集]

  1. ^ HMVで販売されたミッチ・ミラー楽団ベスト盤CDのレビュー http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=757971
  2. ^ a b モッチー「サル、ゴリラ、チンパンジー」、テレビ朝日、2011年2月26日。
  3. ^ 日本著作権協会録音禁止著作物一覧[1]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]