コンテンツにスキップ

プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)1931

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルゼンチンの旗 プリメーラ・ディビシオン
シーズン 1931
優勝 エストゥディアンティル・ポルテーニョ (AFAP)
ボカ・ジュニアーズ (LAF)
...
1930
1932

この項ではアルゼンチンの最上位サッカーリーグ、プリメーラ・ディビシオンの1931年シーズンについて述べる。今季から4シーズンにわたりアルゼンチン・アマチュア=プロサッカー協会 (Asociación Argentina de Football (Amateurs y Profesionales)=AFAP)と、分派団体リーガ・アルヘンティーナ・デ・フットボール (Liga Argentina de Football=LAF)が、別々にリーグ戦を開催した。その両方について記述する。

AFAPのプリメーラ・ディビシオン1931

[編集]
アルゼンチンの旗 コパ・カンペオナート (AFAP)
シーズン 1931
優勝 エストゥディアンテル・ポルテーニョ
昇格 CAヌエバ・チカゴ
降格 クルブ・サン・フェルナンド
...
試合数 306
ゴール数 1093 (1試合平均3.57)
得点王 アルゼンチンの旗 ホセ・シアンシオ (クラブ・アルマグロ)
(14点)


AFAPのプリメーラ・ディビシオンは、昨季までのアマチュアリーグ「コパ・カンペオナート」を引き継ぐものであった。通算40シーズン目である。1931年5月10日に開幕したが、第1節を終えた後に大量18クラブがLAFに集団移籍したため、2部リーグから16クラブを補充したうえで6月28日から改めて1回戦総当たりで開幕した。CAサン・イシドロが第4節終了後にリタイアしたため、最終的に16チームがそれぞれ15試合を消化した。クラブ・アルマグロエストゥディアンティル・ポルテーニョが全日程を終えて勝ち点トップタイで並んだため優勝決定戦を行い、これを制したエストゥディアンティル・ポルテーニョが初優勝した[1]

レギュラーシーズン順位表

[編集]
チーム 出場権または降格
1 クラブ・アルマグロ 15 13 0 2 45 13 +32 26[注 1]
2 エストゥディアンティル・ポルテーニョ 15 12 2 1 31 17 +14 26[注 1]
3 スポルティーボ・ブエノスアイレス 15 11 0 4 26 16 +10 22
4 クルブ・エル・ポルベニール 15 9 3 3 34 20 +14 21
5 CAエクスクルシオニスタス 15 7 3 5 36 27 +9 17
6 CAヌエバ・チカゴ 15 7 3 5 22 24 −2 17
7 アルヘンティーノ・デ・キルメス 15 7 2 6 24 24 0 16
8 スポルティーボ・パレルモ 15 6 3 6 24 23 +1 15
9 スポルティーボ・バラカス 15 5 4 6 35 30 +5 14
10 バラカス・セントラル 15 5 4 6 22 26 −4 14
11 エストゥディアンテス・デ・ブエノスアイレス 15 5 3 7 20 23 −3 13
12 CAコレヒアレス 15 4 5 6 20 26 −6 13
13 デフェンソーレス・デ・ベルグラーノ 15 3 3 9 13 19 −6 9
14 CAバンフィエルド 15 3 3 9 21 37 −16 9
15 アルヘンティーノ・デ・バンフィエルド 15 2 2 11 12 25 −13 6
16 クルブ・サン・フェルナンド 15 1 0 14 13 48 −35 2
  1. ^ a b 優勝決定戦に出場

優勝決定戦

[編集]
チーム1 結果 チーム2 会場 日付
エストゥディアンティル・ポルテーニョ 1 - 0 クラブ・アルマグロ スポルティーボ・バラカス 1931年12月27日

LAFのプリメーラ・ディビシオン1931

[編集]
アルゼンチンの旗プリメーラ・ディビシオン (LAF)
プロリーグ初代王者のボカ・ジュニアーズ
シーズン 1931
優勝 ボカ・ジュニアーズ (7回目)
...
試合数 306
得点王 アルゼンチンの旗 アルベルト・ソサヤ (エストゥディアンテス)
(33点)

上述の通り、協会側の公式リーグを途中離脱したプロ化志向の強い18クラブにより分派団体LAFが作られ、こちらのリーグがプリメーラ・ディビシオンの歴史上初めて完全なるプロリーグとして開催された。このプロリーグが収めた成功は、協会側のアマチュアリーグへの関心を大きく低下させていった[2]。リーグは1931年5月31日から1931年1月6日まで行われ、ボカ・ジュニアーズが1試合を残して優勝しプロリーグ初代王者となった[3]


最終順位

[編集]
チーム 出場権
1 ボカ・ジュニアーズ 34 22 6 6 85 49 +36 50
2 CAサン・ロレンソ・デ・アルマグロ 34 19 7 8 81 52 +29 45
3 エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ 34 20 4 10 103 51 +52 44
4 CAリーベル・プレート 34 19 6 9 63 39 +24 44
5 ラシン・クルブ 34 19 5 10 81 51 +30 43
6 CAインデペンディエンテ 34 18 7 9 69 60 +9 43
7 CAチャカリタ・ジュニアーズ 34 18 6 10 63 58 +5 42
8 CAウラカン 34 13 7 14 58 49 +9 33
9 CAベレス・サルスフィエルド 34 13 7 14 63 68 −5 33
10 クルブ・フェロ・カリル・オエステ 34 12 8 14 60 74 −14 32
11 AAアルヘンティノス・ジュニアーズ 34 12 7 15 49 61 −12 31
12 ヒムナシア・イ・エスグリマLP 34 9 12 13 42 64 −22 30
13 CAプラテンセ 34 13 3 18 52 52 0 29
14 キルメスAC 34 12 5 17 53 62 −9 29
15 タジェレスRE 34 11 2 21 48 68 −20 24
16 CAティグレ 34 8 7 19 47 70 −23 23
17 CAラヌース 34 10 2 22 43 82 −39 22
18 CAアトランタ 34 4 7 23 33 83 −50 15

得点ランキング

[編集]
選手 点数 所属
アルゼンチンの旗 アルベルト・ソサヤ 33 エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ
アルゼンチンの旗 アレハンドロ・スコペッリ 31 エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ
アルゼンチンの旗 フランシスコ・バラージョ 27 ボカ・ジュニアーズ
アルゼンチンの旗 エルミニオ・マサントニオ 23 CAウラカン
アルゼンチンの旗 ベルナベ・フェレイラ 20 CAティグレ


脚注

[編集]
  1. ^ Osvaldo José Gorgazzi. “Argentina 1931 (amateur)”. RSSSF. 2022年4月25日閲覧。
  2. ^ Luis Alberto Colussi, Carlos Alberto Guris , Victor Hugo Kurhy. “Liga Argentina de Football - 1ª División – 1931 (PDF)”. estadisticasfutbolargentino.com. 2022年4月25日閲覧。
  3. ^ Campeonato 1931”. LA HISTORIA DE BOCA JUNIORS. 2022年4月25日閲覧。

外部リンク

[編集]