フラン (パイ)

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フラン
皿に載せられた一切れのフラン
種類 デザート、あるいは菓子
発祥地 欧州
地域 全世界
関連食文化 ローマ料理
提供時温度 常温、あるいは冷製
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イギリス料理においてフラン(flan)とは、カスタード料理の一種で、上部が開いており縁のあるペストリースポンジの土台に、甘い、または甘くない詰物を入れたもの。例としては、ベーコンエッグフランやカスタードタルトなどがある。

歴史[編集]

フランは、ローマ料理として知られている[要説明]。「ウナギのフラン」のように総菜であることが多かったものの、甘いフランも好まれていた。

中世の欧州では、甘いフラン(アーモンドシナモン砂糖)と総菜フラン(チーズ凝乳ほうれん草)の両方が、特に肉食が禁じられていた四旬節の期間に広く親しまれていた。[1]

語源[編集]

英語の"flan"、及び初期にみられる形式である"flaune"や"flawn"は、古フランス語の"flaon" (現代フランス語の"flan") に由来しており、さらに印欧語族の語源で「平らな」や「広い」を意味するゲルマン語派起源の中世初期ラテン語、"fladō" (対格は"fladōnem") に由来する[2]

関連項目[編集]

参照[編集]

  1. ^ Olver. “history notes - puddings”. The Food Timeline. 2018年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月9日閲覧。
  2. ^ Oxford English Dictionary, 2nd Edition (1989); Petit Robert 1973.